「あなたの守護は〇〇です」スピリチュアルやオカルト界ではごく普通に耳にする言葉ですね。娯楽番組でも取り上げられることもあるくらいですので、彼らが何か知らないという人は少ないでしょう。
しかし、本当にどんな存在なのかを理解している人は決して多くはないはず。守護霊とは?と問われて簡潔に説明できることはないのではないでしょうか?
では、私たちには誰にでも必ずついているという彼らはどういった存在なのでしょう。
もくじ
よく守護霊とはいうけれど、それって一体って何?
世代や地域によっても異なるでしょうが、コックリさんに似た降霊遊びに夢中になった人もいるかもしれません。コックリさんは怖いけれど、こっちは守ってくれる霊だからだから安全。といったこじつけのような話もありましたね。
子どもの中も浸透している彼らは、読んで字のごとく守ってくれる霊なのでしょうけれども、それが誰なのか、どんな霊なのかは意外と分かりにくいものだと思います。漠然としたイメージでしか語れないだけに、私たちにとってどんな存在なのでしょう。
守護霊は自分を守ってくれる存在
彼らはひとことで言ってしまえば自分自身を守ってくれる霊的存在です。存在を感じるという人もいれば、まったく感じないという人もいますし、信じる人も信じない人もいると思います。
目に見えるものだけしか信用しないという人であれば、そんなのいるはずがないと一笑に付してしまう人も珍しくはないですよね。信じないと言い張る人に信じろという方が無理がありますが、どんな人でも虫の知らせや勘が冴える経験をしたことはあるのではないでしょうか。
こういった時、守護の力が働いていることは少なくないのです。無意識に自分にとって安全な道や最良の方法を選んでいる場合は彼らが守ってくれたと考えてもいいと思います。
信じるか信じないかはその人次第ですが、意外としらないうちに不思議な経験はしているものですよ。
人を見守り導くのが守護霊の役割
役割は、守護している人を守り導くこと。誤った方向に進まないように、危険な道を選ばないように誘導し、守ってくれる存在です。
しかし、それならば誰も事故にも遭わないし病気にもならない、まして悪人など誰もいない。ということになってしまうのではないでしょうか。安全で正しい生き方をするように守ることが役割ならば、それが果たせていない霊もいるということになってしまいます。
彼らは必ずしも人を完璧に守れるわけでも導くことができるわけでもありません。力の強い弱いはありますし、新人もベテランもいます。
また彼らも修行の身ですから、人を守ることで自らをレベルアップしているともいえます。そのため、守り切れないトラブルやアクシデントに見まわれることがあるといえるのです。
守護霊のついていない人はいない
あまりにも悪いことが続いたり、運がない人は自分にはいないのでは?と思うこともあるかもしれません。また、他人からついていないんじゃない?と言われることもあるかもしれませんね。
しかし、この世で守護がついていない人は1人もいないといえます。前述したとおり、レベルや強さはそれぞれですが、守ってくれる存在の彼らがいないという人はいません。
それならば、犯罪を犯すような悪人にも存在するということ?という疑問がわきますが、悪人にも守りはついています。
ただ、その力の強さや方向性、ついている私たちとの相性は様々なので、彼らがどんなにがんばって誤った方向に行かないように軌道修正させようとしても、うまくいかないということはあります。
犯罪者のように悪事を働く人は我が強く、人の意見に聞く耳を持たないということが多いため、守り導こうとしても難しいということになりますね。
1人に4人はいる守護霊は4種類に分類される
よく単体で語られることが多いですが、少なくとも1人の人に4人ついていることが普通です。
多い人になると数十体もついているといわれますから、とてもたくさんの霊に守護されている人もいるということになります。こういった人は守りが十分なので順風満帆な人生を送ることが多いといえるでしょう。
とはいっても、数が少ないからよくないというわけでもないですし、一般的に守護してくれている4人の霊にもそれぞれ役割分担があります。
守護霊たちの中の中心霊・主護霊
守護霊は霊団の総称と考えていいかもしれません。
4体の中心になるのは主護霊。守護している人を守る中心的な霊魂で、霊団のリーダー的な役割になります。主護霊は、大抵の場合は守るべき人の血縁者で、遠い先祖にあたることが大半です。
よく「守護はお祖父様ですよ」といったことを言われていることを耳にするかもしれませんが、少々無理がありますね。
霊魂も亡くなった後に修行を積んで位を高めていくため、人を守護できる力を持つのは亡くなってから300年とも500年ともいわれています。個人感情としては遠い先祖よりも近い存在の祖父母や曽祖父母といわれる方が親近感も湧きますが、亡くなって月日の浅い霊魂はまだまだ人に近く、人を守ることは不可能です。
主護霊は人が生まれてから死ぬまでずっと同じ霊魂が守りの中心にあり、変わることはありません。つまり、私たちと主護霊は一心同体ともいえる関係になります。
主護霊の力が弱いか強いかで、その人の一生が多少なりとも左右されてしまう部分は否めませんが、霊団の中でも最も親密な関係の守護霊といえます。
趣味や特技が決まることもある・指導霊
2体目は指導霊。
指導霊は主護霊とは異なり、血縁者ではないことがほとんどです。
人によって趣味や特技、職業の適性などは違いますが、好きなものと得意なものが違うということは珍しくないと思います。この趣味や特技を司っているのが指導霊です。
クリエイティブなことを趣味や特技としている人には、芸術家などの指導霊。人とのコミュニケーションがうまい人には社交家の指導霊。学問に強い人には教師などの指導霊がついています。
趣味や特技、適正と指導霊の方向性はリンクしているので、特に好きではないけれども得意なものがあるという人は、指導霊の影響を強く受けているといえるでしょう。
また、突然趣味や特技が変わるといった場合がありますが、これは指導霊が交代した可能性が高いですね。指導霊は入れ替わりをしますし、1人にたくさんの指導霊がついていることもありますので、多方面で器用な人は多くの指導霊がついている可能性が高いです。
運命は決められている?・支配霊
3体目は支配霊。
守護霊は主に人のサポートをする霊魂ですが、支配霊はその名の通り人を支配する力を持っています。その人が生まれてから死ぬまでの大まかな道筋を決めるのが支配霊の役割です。
人の運命は生まれた時に決まっているといいますが、あながち間違いではなく、支配霊が人生のレールやターニングポイントを決めているといえます。だからと言って、支配霊任せですべてが決まるというものではないため、あくまでガイドラインをつける役割と思っていいでしょう。
支配霊は人の霊というよりも自然霊や精霊のような神に近い存在の霊魂。
パワースポットにも相性があると思いますが、支配霊と相性のいいパワースポットに行くと効果的でもありますよ。
守護霊のサポート役に徹する・補助霊
4体目は補助霊。
補助霊は4人の霊の中ではもっとも力が弱く、主護霊・指導霊・支配霊をサポートする役割の霊です。他の3体の霊は霊魂としては位が高く、直接人に接触してくることはありません。
簡単にいってしまえば彼らと私たちとは住む世界が違うので、背中にべったり張り付いているということはないのです。この少々遠い次元から見守ってくれている霊たちの守りや導きを直接伝達してくるのが補助霊の役割。
補助霊はついている人の比較的近い先祖にあたる場合が多く、200~300年前の先祖であることがほとんどです。補助霊として修業を積むと、同じ先祖の霊として位の高い主護霊になることもできますので、目下補助役として修業の身というところ。
しかし、私たちにとっては最も身近な存在ともいえますので、見えるという人が言う霊は補助霊の可能性がほとんどです。
守護霊が変わることもあるって本当?
彼らが不変の存在と思っている方も少なくないと思います。
霊能者などから指摘される機会もあるかもしれませんし、自ら「私の守護は〇〇」と宣言している人もいますよね。雑誌などで占いのようなものが掲載されているのを目にすることもあります。
しかし、彼らはずっと変わらずついているわけではなく、時期やその人の生き方で変動することもある存在なのです。
しかし、守護している霊が変わるとは一体どういうことなのでしょうか?
守護霊が変わることは珍しいことではない
守護霊を4つに分類しましたが、入れ替わりがある霊とそうでない霊がいます。一生共にする最も重要な主護霊は変わりませんし、人生を大きく左右する支配霊も変わることはありません。
しかし、たくさんの霊魂から守護を受けている人は頻繁に霊が変わることもありますし、その人数も増減することもあります。こういったことは決して珍しいことではなく、むしろ守護霊は不変ではなく、不定期で変わるものとして考えておいた方がいいでしょう。
人によっては昔と今では人が変わったようだ。とか、昔からは想像もできない。といった成長をしていることがあると思います。こういった場合は、どこかのタイミングで守護霊が変わったと思ってもいいでしょう。
守護霊にも守る人を選ぶ権利が欲しい
人は生まれた時から守護霊がついていますが、誰でも生まれたばかりは純真無垢なものです。しかし、成長するにしたがって自我が芽生え、場合によっては良からぬ方向に進もうとすることもあります。
こういった時に守り導くのが彼らの役目ですが、あまりにも手に負えなければ職務を放棄したくなることもあるでしょう。彼らにも守る人を選ぶ権利はあるといえます。
それでも生涯を共にしてくれる霊もいますが、途中であっさりと離れて行ってしまう種類の霊もいるということは確かです。
守護がなくなってしまうということはありませんが、守りの力が弱まることや、霊魂自体が変わることは特別なことではありません。その人の日々の行いや積み重ねで彼らから呆れられてしまうことはままあります。
指導霊は入れ替わりやすい守護霊
変わる霊と変わらない霊がいますが、入れ替わりやすい守護霊の筆頭は指導霊です。指導霊は1人しかついていない場合も何十人もついている場合もありますが、少なくとも誰にでも1人は存在します。
しかし、入れ替わりが起こりやすいのも指導霊の特徴。学生の頃はスポーツばかりだったのに、いつの間にか細かい作業が得意になっていた。という人もいるかもしれません。こういった人は指導霊の入れ替わりがあったと思っていいでしょう。
今まで好きだったものなのに急に興味を失ったとか、その逆のことを経験したことのある人は、指導霊の入れ替わりを実感できるタイミングだったと思います。
ただ、様々なジャンルのたくさんの指導霊がついているという人の場合は指導霊が変わっても分かりにくいかもしれません。
また、指導霊の他に、伝達役として働いてくれている補助霊も変わりやすい霊の1人になります。
守護霊は何を教えてくれているのか
目に見えない存在は信じない。というひとはさておき、霊の存在を信じている人でも、はっきりと認識できる人はほとんどいないと思います。しかし、自分でも気づかないうちに彼らのメッセージはしっかり受け取っているものです。
知らず知らずのうちに守られ指導されているということがほとんどの、私たちと彼らの関係。どうせならもっとはっきり意思を伝えてほしいと思う人も多いと思いますが、彼らはどんなことを私たちに教えてくれているのでしょうか?
果たすべき役割を気づかせてくれる
人には何かしら果たすべき役割を持って生まれてきます。しかし、自分自身ではなかなかそれに気づくことができないものです。彼らは、その人の役割を教えるために、何度も同じような経験をさせたり、チャンスを与えてくれるといった手助けをし、果たすべき役割を気づかせてくれることがあります。
一例を挙げてみると、医者や看護師として人の命を救う役割を持って生まれてきたのであれば、子供のころから病院のお世話になることが多かったり、家族や身近な人に看護や医療のお世話になったことがあるなど、他の人よりも密接に医療の現場とかかわりを持つことが多いといったことなどです。
医者になりたい、看護師になりたいと強く感じる系経験をすることは、彼らから役割を気づかせてもらったと思ってもいいでしょう。
人それぞれ大なり小なり、自分はこうあるべきと感じる指針を感じたなら、それは霊からの教えのひとつと思っていいでしょう。
誤った道に進まないように手助けしてくれる
人は時にして大きな過ちを犯しかねないものです。実際に大きく道を外してしまう人もいますが、彼らは誤った道に進まないように軌道修正を手助けしてくれるものです。
過ちに気がついて道を違えることはないものですが、時々彼らの力やアドバイスの効果もなく、道を外してしまう人もいますね。本来はこういった間違いを犯さないための守護霊なのですが、彼らの手にも余るという人物はいるのでしょう。
一部例外を除いては、少々道を外しかけても上手く方向転換させてくれたり、考えを改めるような出来事に遭遇させてくれたり、正しい道に導いてくれるのも彼らの力といえます。
はっきり今、道を外さないように教えてくれたと感じることは少ないと思いますが、後から考えればそれがターニングポイントだったと思うことはあるでしょう。
ひらめきやアイデアを与えてくれる
人は悩みながら成長していくものです。霊も私たちとともに成長しますが、人の成長と彼らの成長は少々異なります。
困難や悩みにぶつかったとき、人はどう解決するかを模索しますが、彼らは解決する力をどう与えるかを模索するということ。
他力本願では人は成長しないため、彼らは直接手を貸すのではなく解決法のアドバイスをしてくれるということです。これが霊が与えてくれるひらめきやアイデアといえるでしょう。
困ったことや悩みは避けて通ることはできません。むしろ守護霊が人の成長のためにあえて困難を用意している場合もあります。その困難を乗り越えてこその成長ですので、少しだけ乗り越える手助けであるひらめき与えてくれることも少なくありません。
守護霊のレベルを高める方法はある?
どんな人にも守護がないということはありませんが、もちろん力の強さの差はあります。
特に霊団のリーダーである主護霊は、自分の遠い先祖。もちろん主護霊としてベテランの場合もありますし、新米のこともあるでしょう。
また、元々強い霊力を持っている場合とそうでない場合もあります。こういった彼らのレベルを意識的に上げることはできるのでしょうか?
もしレベルアップができるとしたら。どんなことに注意をしたらよいのでしょう?
向上心を忘れず努力を怠らないこと
彼らも私たちとともに成長しますから、前向きに努力をすることで霊のパワーも高まります。彼らの役目は人を守ることですので、暗く後ろ向きの人を守ろうとするのは難しいもの。
人間関係でも同じですが、向上心を忘れずに努力をしている人ほど応援したくなるものだと思います。霊も守護している私たちの努力や向上心に合わせてレベルを高めてゆけるので、どんな困難や壁にぶつかっても、あきらめずに努力を怠らないということは重要なことでしょう。
結果は後からついてくるものですが、たとえチャレンジしたことが成功しなかったとしても努力をしたという事実は変わりませんし、自分だけでなく彼らのレベルを高めるにも効果的なことだといえます。
感謝の気持ちを忘れずに優しくあること
人や物をはじめ、生まれ生かされていることに感謝をする気持ちを忘れないことも霊のレベルを高めるには大切なことです。難しく考える必要はなく、感謝を忘れずに優しくあること。
毎日の生活の中で不平不満の多い人は、心もどす黒く汚れてゆきますし、感謝を忘れた人を守ろう、助けようと思う人はいないでしょう。彼らも役目とはいえマイナス面が目立つ人の守護は手抜きしたくなるものではないでしょうか?
私たちと霊はシンクロしている部分も多いので、プラスの言動が多ければ彼らもプラスに。マイナスの言動が多ければ彼らもマイナスに傾きます。当たり前のことかもしれませんが、ありがとうとごめんなさいを心から思える人、言える人であることは、一心同体の守護霊にとってもレベルアップにつながるものになります。
規則正しく身の回りを清浄に保つこと
生活習慣は人によって異なりますし、いい悪いを一概に判断することは難しいですが、規則正しい生活や、身の回りを小綺麗に保っておくことも少なからず有効です。
特に汚いところには悪い気が溜まりやすいともいわれますし、持ち物や生活空間が汚いことは決していいこととはいえません。
霊団の中には神に近い存在の霊もいますので、清浄なものを好むことは確か。自分でできる範囲でもできるだけ自分自身や持ち物、家などを清潔に保つことは守護のレベルを高めやすいといえるでしょう。
また、自堕落で不規則な生活をしているよりは規則正しい日常を送る方がいいことは確かですね。
まずは財布の中身やカバンの中身、家の掃除から始めてみるといいと思います。
自分の守護霊を知ることはできるのか
霊能者や霊が見えるという人に、指摘されることはあっても、自分で自分の彼らを見ることはほとんどできないでしょう。もし自分の守護霊がどんな霊たちなのかが分かる人がいるならば、それは相当稀なことだといえます。
しかし、自分の守ってくれている存在を知りたいと思う人は多いはず。どんな霊が自分を守護してくれているのか興味があるのは普通のことでしょう。
霊感が強いなどの特別な力がない人でも、人の力を借りずに自分を守る霊を知ることはできるのでしょうか?
知らない人の夢を繰り返し見ることが多い
今まで一度も会ったこともなく、まったく知らない人なのに何度も繰り返し同じ人の夢を見るという場合、その人物が守護霊の可能性は高いです。
特に子どものころから定期的に同じ人の夢を見るけれど、誰なのか知らない。という場合は主護霊が夢に現れて成長を見守っているのかもしれません。
ただ、ひとつ注意したいのは自分の無意識下で彼らを作り出してしまっている場合があることです。
記憶になくても古い写真を見たり、たまたますれ違った人の顔が頭の片隅に引っかかっていたりすると、夢に見る場合があります。
なぜこんな人の夢を見たんだろう?と思う経験は、誰にでもあると思いますが、それと同じことが無意識に起こっていることがあります。そういった普通の人を守護してくれている存在と思い込んでしまわないようにしたいものですね。
どちらか分からない場合でも「お見守りありがとうございます」と思っておけば問題はありません。
興味がないはずのものに強く惹かれる
守護霊団の大半は元は人ですので、私たちと同じように趣味や嗜好があったはずです。自分では興味がないはずのものに強く惹かれたり、場所に惹かれるということがある場合、彼らの中の誰かの意識が働いているのでしょう。
行ったことのない場所や風景に懐かしさを覚えたり、知らないはずのものを知っていると感じることを既視感といいますが、これも霊の記憶や思いが人に伝わっているといえる場合があります。
自分の守護霊と縁のあるものや場所と考えて、どんな人が守ってくれているのかを想像してみるのもいいでしょう。
はっきりどんな人物だったのかを知ることができるわけではありませんが、彼らの記憶の一部を共有できるというのも面白いことだと思います。
瞑想という手段で知ることもできる
瞑想というと、少々怖いイメージがあったり難しい印象もありますが、できるだけ意識を無の状態に近づけるという方法ですので、寝入り端に近い感覚かもしれません。多少の訓練は必要なものの、意識的に眠りに落ちる寸前の状態を作り出すことができれば、瞑想は成功。
瞑想中は何かを思うのではなく、ふっと浮かんできたイメージが重要なカギになります。
霊の姿がそのまま見えるというわけではなく、部分的なイメージがポンと浮かぶということがほとんどでしょう。
浮かんだイメージは忘れないように書き留めておいて、後からつなぎ合わせてみると、彼らの人物像が浮かび上がってくるかもしれません。
発信している彼らには霊力があっても、受信する側の私たちの力が弱いので、切れ切れにしかとらえられないのは少々もどかしいですね。しかし、何となくこんな霊たちが守ってくれていると感じるだけでも襟を正すきっかけになると思います。
守護霊を変えることはできるのか
人間関係も相性ですが、私たちと守護霊にも相性はあるようです。
波乱万丈な人生ではなく、もっと穏やかに生きていかれるように優しくしてほしいと思っていても、試練多めの人生を与えられることもありますし、助けてほしい時に助けてくれないなど、霊に対する不平不満がある人も少なからずいるのではないでしょうか?
彼らのおかげで大成功を収めている人もいることを知ると、霊を変えたいと思うこともあるかもしれません。
では、彼らを意図的に変えることはできるのでしょうか?
人が意図的に変えることはできない
結論から先にいってしまいますが、人が守護霊を選ぶことも変えることもできません。
特に主護霊は生まれてから死ぬまでを共に歩むパートナーのような存在ですし、大まかな道を作ってくれる支配霊も変わることはありません。生涯のうちで変化するのは指導霊と補助霊ですので、人が変えてほしいと望むことも無理がありますが、主護霊や支配霊が守護を辞めたいと思っても辞められない関係なのです。
霊を変えることができないのであれば、霊たちと仲良くなることが得策でしょう。せっかく縁があって守護をしてくれている霊たちですので、良好な関係を保つことが一番といえます。
間違っても守護霊たちが人に危害を加えることはありませんので、彼らの導きに感謝するのがおすすめです。
守護霊が変わる時は役割を終えた時
指導霊と補助霊は比較的簡単に変わってしまう霊だといわれていますが、理由もなくふらふらとついたり離れたりしているわけではありません。指導霊はその人の趣味や特技や適性を左右する重要な役割を担っていますし、補助霊は他の3人の守護霊の間持や導きを人に直接伝える役目があります。
指導霊にしても補助霊にしても、人から離れ他の霊と変わる時には、役目を終えたからです。
指導霊にはその人に教える特技の限界がありますし、さらに上のレベルの指導が必要なら上級の指導霊と交代するでしょう。もしくは、この方向性では人の方の限界があると判断した場合は、まったく別のジャンルの指導霊と交代することもあります。
また補助霊は守護霊の中でもひよっこといえる存在。霊魂になってから日が浅い場合もあるため高位の霊の元でせっせと修行をして位を上げている最中です。
自分のレベルが上がれば補助霊ではなく主護霊にもなれるわけですから、補助霊としての修行が終われば次のステップに進むために交代することになります。
守護をより強くする方法はある?
守護霊の力がとても強く、様々な悪意のあるものを遠ざけてくれる。はっきりと見えることはないけれども、自分は強い力に守られていると感じる。という人もいます。羨ましいことに霊の力がとても強いといえるでしょう。
霊団の中でも、主護霊の力が強い場合、あらゆる厄災をはねのけるパワーがありますね。
守護霊を変えることはできませんが、霊団の守りを強め、厄災やアクシデントから守ってもらうパワーを高める方法はあるのでしょうか?
守護霊への感謝忘れず意思を伝えること
守護を強めるには、霊と仲良くするのが何よりも重要でしょう。
前述していますが、ありがとうとごめんなさいの気持ちや言葉は人にも霊にも有効です。もちろん表面上では意味がありませんが、心からの感謝を伝えることは彼らと仲良くなる最良の方法です。
霊に対して「いつも守ってくれてありがとうございます」と感謝の意思を伝えるように心がければ、霊団との距離もぐっと縮まりますよ。
困った時の神頼みならぬ、守護霊頼みにならないように普段からのコミュニケーションは霊も人も同じことではないでしょうか。
姿かたちがあるわけではないので、朝起きた時と夜寝る前など、決まったタイミングであいさつと感謝を伝えるといいですね。日課にしてしまえばごく当たり前のことになりますよ。
損得勘定ではなく善行を積むこと
見返りを求めて何かをしてあげる。という考えはたいていの場合あまりいい印象を持たれませんが、それは守護霊も同じです。
損得勘定優先で物事を考える人への守護は手を抜かれてしまいます。善行を積むことはもちろん大切なことなのですが、それが見返りを期待してのことなのか、そうでないのかでは全く異なってきてしまいますね。相手が人であれば心のうちは読まれませんが、守護霊にはすべてお見通しということを忘れずにいた方がいいでしょう。
善行と考えるから面倒に感じるだけのことで、マナー違反やルール違反をしないといった当たり前のことの積み重ねが彼らからの印象を良くして、守りを強くしてくれる行いだと思います。
ちりも積もればですが、小さなことの積み重ねが最も大切なことです。
失敗を恐れず挑戦する前向きさを持つこと
守護霊は人を守り導く霊たちです。何かにチャンレンジをする人や挑戦する人に対する応援団といっても過言ではないでしょう。そのため、やってみたいことがあるのに最初からできないと諦めてくよくよしている人よりも、失敗を恐れずに挑戦する前向きな強さを持っている人の霊の方が守護の力が強いのです。
世界の成功者と呼ばれる人たちを見ても、ほとんどが無謀だといわれることにチャレンジに挑戦して成功を収めた人たちですね。
霊の守護の強さは、その人の意志の強さと比例していることが多いため、気持ちの強い人ほど守護の力も強いのです。諦める言い訳を考える前にまずは行動というチャレンジ精神も霊の力を強くします。前向きな言動こそが私たちにとっても霊にとってもプラスに働くことだとだといえます。
守護霊と守護天使の違いって何?
スピリチュアルが好きな人なら、守護霊の他に守護天使という言葉を聞いたことがある人もすくなくないでしょう。
マンガなどでは守護天使が題材にされることが多いかもしれません。
キリスト教圏の欧米ではガーディアンエンジェルという名称で呼ばれることが多く、とてもポピュラーな存在ですね。
守護霊を英訳するとガーディアンスピリットとなるため、存在としては微妙に異なるのですが、守護霊と守護天使にはどのような違いがあるのでしょうか?
守護霊はもともと人だったことのある霊
霊団の中には例外もありますが、基本的に守護霊はもともと人だったことのある霊のことを指します。
支配霊は除きますが、主護霊は遠い先祖の霊魂ですし、補助霊は近い先祖や身内の霊です。指導霊は血縁者に限りらないものの、かつて人間だった霊が人の指導に当たっているという役割です。
世界的に見ても霊魂の存在を信じる国は少ないようで、日本では当たり前になっている霊という考え方も通用しない場合が多いです。また守る霊という考え方は日本独自の文化と考えられるかもしれません。
私たちにとっては遠い先祖の霊が守ってくれているという心強い存在なのですが、信じられないという民族の人々も多いですし、文化が違うので少々理解しがたいものだといえます。
守護天使は物理的に存在したことのないもの
では、守護天使とはどんな存在なのでしょうか。
守護天使は人が生まれてから死ぬまでを見守ってくれる存在です。キリスト教国では、身近な存在としてガーディアンエンジェルを信じていますね。
守護天使は人として生まれたことがないため、霊魂というには少々無理のある存在。主に大天使と呼ばれる天使が、守護天使として人の生から死までを見守るという考え方になります。
大天使の数は4人とも7人とも15人ともいわれていますが、ひとりの人にひとりの天使しかつかないことが守護天使の特徴。守護霊のようにチームプレイではありません。
宗教的な背景があるため、考え方の相違ということになりますが、キリスト教圏でいう霊はすべて悪霊なので、霊が人を守るという考え方が存在しないといえます。
守護霊と守護天使では位は守護天使が上
守護霊と守護天使、どちらの方が位は上なのか?と考えてみると、やはり宗教による考え方の違いが邪魔をしてきますね。
多神教の国である日本において、守護霊は先祖霊としてごく普通に祭られている存在ですし、血縁と考えれば自分と近しい存在です。
もちろん悪霊と呼ばれるものもいますが、少なくとも守護霊は善霊であることは確かです。しかし、キリスト教圏でいう霊は悪魔の手先であるためすべてが悪霊という考えになります。
こういった悪しき存在から人を守るのが神の手伝いをしている天使ということになります。
守護霊と守護天使のどちらが上位か下位かと考えるのであれば、神に近い存在である守護天使の方が位は上ということになりますが、日本人にとっては守護霊の方が身近な存在になるでしょう。
守護霊に愛想をつかされないために
守護霊は生まれた時から死ぬまで人を守ることが役目だから、どんなことをしても守ってくれるのが当たり前。と思ったら大間違いです。人霊を選べないのと同じように彼らも人を選べない部分がありますから、霊が仕事をしないという場合も少なからずあります。
つまり、彼らに愛想をつかされてしまった人が存在するということになりますね。
このような、いかんともしがたい事態にならないために、どんなことに気をつければいいのでしょうか?
どんなことをしても守ってくれるわけではない
いくら人の守り導くのが役目だとはいっても、何をいっても言うことをきかず好き勝手やりたい放題では、守護霊も呆れてしまうでしょう。
彼らがいなくなるということはないのですが、霊が働いていない。守護の力が驚くほど下がってしまっているという人はいます。こういった守護霊が守護の役目を果たせていないときは、バリア機能も働いていないことと同一ですので、様々な厄災が降りかかってくる場合がありますね。
悪いことが続く、良くないことばかり起こる、体調がすぐれないなど、思い当たることがある人は霊の存在や導きを無視してはいないでしょうか?
もちろん目に見えるわけではないため、こうしろああしろと直接指導してくれるわけではないものの、どこかでブレーキをかけるポイントがあったはずです。そうした彼らからの合図を無視してしまうと、守りも薄くなってしまうといえますね。
良くない霊の影響を受けないようにすること
上でも悪霊という表現を使いましたが、守護霊とは違い良くない作用をする霊も存在します。こういった霊はどんな場所にでも存在していますが、通常は守護霊が守ってくれているため影響を受けることはほとんどありません。
しかし、心霊スポットなど良くない霊の溜まり場に自ら出かけてゆくようなことは自殺行為といえます。良くない霊は良くない霊を呼び込む負の連鎖をするため、そういった場所には数えきれないほどの良からぬ霊がうようよしていると思っていいでしょう。
心霊スポット巡りを趣味としている人もいますが、守護の力がどんなに強くても、良くない霊とぶつかれば疲弊してしまいます。自分を守ってくれる彼らが傷つけばガードが緩み悪い影響を受けてしまうため、そういった場所には行かないことを心掛けてください。
まとめ
降霊遊びで、本当に高位の守護霊が降りてくることはありません。守護霊は静かに守護する人を守り導く役割の存在ですから、後から振り返ってみるとあれば彼らの力が働いていたのかも。と守られていたことに気づく程度だと思います。守護霊とはそれくらい身近でありながら自己主張をしてこない存在でもあります。
そのため、存在に気づかないことがほとんどですが、誰かに守られていると感じることがあれば、それこそが守護霊の力でしょう。
時々は試練を与えられることもありますが、人としての成長を促すためのものですし、それを乗り越えることで彼らもレベルを上げていくと考えていくといいですね。
会ったことのない先祖が守護霊。そう考えると見えない存在でも日々の感謝を伝えられるのではないのではないでしょうか。