運命・輪廻

過去生とは何か?過去生を知る意味や方法をご紹介!

今の自分が生まれて来る前の自分。そんなものがもしあったら、自分がどんな人物だったのか、どんな人生を送っていたのか知りたいと思うでしょうか。

これは「前世」という言葉で広く知られていますが、スピリチュアル用語では「過去生」と言います。スピリチュアルな世界に興味がある人は、とっくにこの言葉については知っているかもしれませんね。

今回はこの「過去生」について、どういうものなのか、そしてどうすれば知ることができるかなどについてまとめてみました。自分の過去生に興味があるという人は、ぜひ参考にしてみてください。

「過去生」とは一体どういうものなのか?

「過去生」という言葉はよく耳にするものの、過去生について、あまりよく知らないという人もいるのではないでしょうか。

「前世」と同じという点から、なんだか怪しいものだと思っている人もいるかもしれません。また、そんなものがあるなんて信じられないという人もいるでしょう。

そこでまずは過去生というのが、どういうものかをきちんと知っておきましょう。ここでは具体的に「過去生」がどういうものなのか、詳しくご説明していきます。

過去生とは今の人生よりも前の人生のこと

冒頭で触れているとおり、過去生とは今の人生よりも前の人生のことです。もっと詳しくご説明すると、今の自分として生まれて来る前に、全く別の人物として生きていたその人生のことを指します。

過去生は1つに限られず、1つ前の過去生のそのまた1つ前、そしてそのまた1つ前・・・と多くの過去生が誰にでもあります。

その過去生の自分と、今の自分は人物的には関係していないことがほとんどです。親戚でもなければ、近い地域に住んでいたというわけでもなく、全く別の国の人物だった可能性もありますし、見た目も全く別のもの、性別だって違うことは珍しくありません。

また過去生の家族が、今の家族の過去生というわけでもありません。稀にそういうケースが偶然現れたり、何か必要性があって現れたりすることはありますが、常にそうというわけではないのです。

信じられなくても過去生は本当に存在している

過去生というものがどういうものかわかっても、いまいち半信半疑、もしくは信じられないという人もいるでしょう。フィクション作品で過去生について取り上げられることが多いため、そもそも過去生はフィクションの世界だと思い込んでしまいやすいのですね。

しかし実際に世界では、過去生の存在を信じざるを得ない現象が多発しています。たとえば、小さな子供が行ったことのないはずの場所で、なぜかその場所のことを知っているように振舞ったり、小さな子供が自分の過去生について覚えていたりというのは、その代表的な例でしょう。

そこまではっきりとした記憶ではなくても、行ったことのない場所や聞いたことのない話を見たり聞いたりして、妙に懐かしさを感じたり、知っているような気分になったりしたことはないでしょうか。それこそが魂に刻まれた過去生の記憶が存在している証拠なのです。

過去生の記憶と幼いころの嗜好は関連している

前項で小さな子供が過去生のことを覚えているという例を挙げましたが、子供のすべてが過去生の記憶があり、知らない場所のことを知っていたり、別の人の人生について話をしたりするわけではありません。ほとんどの子供は、過去生についてはっきりと覚えてはいないのが事実です。そのため、多くの人が過去生の存在に気づけずにいます。

しかし幼い子供の趣味や嗜好などは過去生の記憶が関連しています。たとえはっきりとした記憶でなくても、魂に刻まれた習慣や強い思いが、今生にそういった風に影響するのです。

しかしこれも成長するにつれ、その記憶が薄れ、また今の人生としての新しい記憶ができて行く中、薄れていくこともあるものです。

そのため私たちは大人になると、過去生があったというなんとなくの記憶もなくなってしまうのですね。

過去生を知れば自分の本質を知るために役立つ

私たちのほとんどが、自分の過去生についての知識がありません。そして、過去生について何も知らないまま生きていても支障がないように感じているでしょう。

確かに、過去生を知ることは人生において必要不可欠というわけではありません。知りたくなければ知らないままでも、問題なく生きていけるでしょう。

しかし過去生を知るということは、自分の本質、自分がどういった存在で何者であるかということを知るために役立ちます。自分の魂がどういったもので、ずっと昔の過去生からどういう風に生きてきたのかを知れば、今現在の人生で自分が学ぶべきことや、魂の成長の仕方までもが見えてくるかもしれません。

また過去生からの癖で受け取っていた悪い物や、悪い習慣を正すこともできるようになるでしょう。それが過去生からの「カルマ」だとわかれば、道を正すことがより簡単になるからです。

過去生はどうやれば知ることができる?

前述のとおり過去生を知ることは人生において必要不可欠というわけではありません。しかし、より高いレベルまで魂を成長させたいと願う人は、過去生を知りたいと思うでしょう。

また単なる興味で、自分が過去生でどんな人間だったのか知りたいと思う人もいるかもしれません。

過去生は知るべきではないタイミングもあるので、常に知ることができるというわけではありません。しかし、知るための方法はあります。ここでは過去生を知る方法についてご説明します。しかしこの方法をとったとしても、今がまだ過去生を知るべきタイミングではないという場合、過去生が見えてこないということだけ覚えておいてください。

毎日見る夢から過去生を知ることもできる

私たちが夢を見ているとき、私たちは「潜在意識」と呼ばれる意識や、大きなエネルギーと繋がっています。宇宙とつながっていると言われるとイメージしやすいでしょうか。そのため、夢を見ているときには過去生を見やすい状態なのです。

とは言え、毎日見る夢の全てが過去生に関係しているというわけではありません。むしろ単なる夢の場合の方が多いでしょう。

しかしあなたにとって印象的すぎて忘れられないような夢や、何度も同じシチュエーションの夢を見る場合、そしてそれらの夢が現在の生活に全く関係がないようなものだった場合は、過去生に関係している可能性が非常に高いのです。

毎日どんな夢を見たのかずっと覚えている人は少ないですよね。ですから寝起きにどんな夢を見たのかメモをする習慣をつけることをおすすめします。夢日記と言われることもあるものですが、夢の記録をためておくと、いずれは自分の過去生についての夢がどれなのかわかるようになってくるでしょう。

退行催眠・ヒプノセラピーで過去生を思い出す

過去生を知るためには、専門家である第三者におまかせするという方法もあります。それが、「退行催眠」や「ヒプノセラピー」と言われるものです。

退行催眠・ヒプノセラピーでは、対象者を催眠状態にして、その人の過去にどんどんさかのぼって記憶を見ていきます。今の人生の記憶を見ることもできますし、そこからもっとさかのぼって過去生の記憶を見ることも可能です。

退行催眠やヒプノセラピーは実は自分でもできる方法があります。しかし専門家でもないのに自分でやってみることは、おすすめしません。必ず退行催眠・ヒプノセラピーを行えるセラピストなどに任せるようにしてください。

退行催眠・ヒプノセラピーをすると、今知る必要のない過去まで見えてしまうことがあります。そのときに専門家がそばにいなければ、適切な対処をすることができないからです。

潜在意識を高めると過去生を思い出すことも

潜在意識には過去生の記憶も眠っています。ですから潜在意識との繋がりを高めることで、その記憶にアクセスすることができるようになります。

それが退行催眠・ヒプノセラピーといった方法の原理なのですが、前述のとおり専門的な知識がない人にはおすすめできません。

しかし自分でも潜在意識とつながることで、インスピレーションを高めることはできます。潜在意識を感じるやり方は、瞑想などですね。潜在意識の存在を感じる時間が長くなれば、インスピレーションが高まります。

その状態で、自分がなぜか心惹かれるものについて考えてみてください。手書きでリストアップしてみてもいいでしょう。なぜか好きな場所、心惹かれる風景、食べ物、音楽、時代、動物…などなんでもいいので、とても心惹かれるものを集めてみましょう。

それを眺めてみると、自分が過去生でどんな存在だったのかが見えてくるでしょう。はっきりとした記憶として思い出せなくても、その全体像くらいはこの方法で知ることができます。

これは潜在意識との繋がりを高めることで、無意識に過去生で印象的だった出来事についての記憶が呼び起こされるからです。

まとめ

過去生について詳しくご説明しましたが、自分の過去生について興味がわいてきたでしょうか。過去生を知ることは、自分の本質を知ることです。自分の本質がわかれば、今生での生き方も次第に見えてくるでしょう。

文中でも触れているとおり、過去生は無理に知る必要はありません。しかしより高いレベルでの魂の成長を目指したい人や、自分が何者なのか見失ってしまった人だと、過去生を知ることに大きな意味を見出せるでしょう。

過去生を知る方法は意外と難しくありませんから、興味がある人はぜひやってみてくださいね。人によっては、過去生の自分と今生の自分の違いに驚いてしまうかもしれませんが、それも過去生を知る醍醐味と思って受け入れるようにしてください。