地元から離れた都会や、海外で活躍する人には、「旅行線」が現れていることがあります。この手相が表す意味は、故郷を離れた遠くの地に出向くことで、人生にとって良い出会いや、幸せな出来事に遭遇できることを予兆するものです。
今回は、「旅行線」が表す一般的な意味や見方のポイントをご紹介していきます。同じ手相でも、その形の違いによって様々な意味を表すため、現れ方のパターンを知ることでより正確に線の意味を理解できるでしょう。
もくじ
旅行線の見方|基本的な位置と意味
旅行線は生命線を起点とし、月丘(小指の下部)に向かって斜め下に伸びる線のことです。この線が出ている人は、地方から離れることで、自由な生活を手に入れられたり、人生における最高の仲間に出会えたりなどの幸福を、つかみ取れることを予兆します。
また、旅行が好きな人にもよく現れる手相で、思い立ったらすぐに行動するという人に多く見られます。同じ場所にとどまっていることが苦手で、何事も身体を動かして成果を得るタイプの人物といえます。
短い線・長い線の意味
旅行線の長さは、地方から出向いた先の滞在期間とその距離を表しています。線が長ければ長いほど、その滞在期間と距離が長くなるという暗示で、それは海外移住といったレベルでの環境の変化を表します。
線の短い旅行線は、国内の旅行や距離の短い引越しなどと読み取れます。この現れ方は、そうなる未来を暗示するものではなく、より月丘の近くに届きそうな長い旅行線を持つ人ほど、外の世界へ飛び出したいという欲求が強く根幹にある人物だという風に読み取れるのです。
旅行線が掌に現れた時は、その長さを見ることで、自分がどの程度の心持ちで新たな地へ踏み出したいのかという度合が測れるのではないでしょうか。
旅行線がない時の意味
旅行線が出ていない人は、インドアを好む傾向が強いといえます。地元が好きで、離れようとしない人などには旅行線は現れにくいでしょう。自分の周囲に広がる世界を大切にし、それを守るために力を尽くそうとします。
また、変化していくことを嫌うという特徴もあるようで、今の状況が安定しているのであればそれを維持しようとします。一つのことに黙々と集中して取り組むことや、同じ作業の繰り返しを丁寧に行える人です。
旅行線の読み取り方として、現れているから運気が良い(悪い)を判断する手相ではなく、その人の性格や気質を写し出している手相といえます。現状に違和感を感じている人は改めて旅行線を確認してみると、自分の中に意外な発見があるかもしれませんね。
濃い・薄い時の意味
旅行線の濃さは、海外や移住に憧れる気持ちの強さを表しています。旅行線が濃く出ている時は、外の世界に飛び出すことで人生にとってプラスになるようなものを手に入れられることを暗示しています。
薄く出ている旅行線は、望まない仕事での出張や旅行など、乗り気ではない遠出を予兆しています。この形状の時期は、どこかに出向いたとしても、ただただめんどくさく、ストレスを感じてしまう要因となる可能性が高いため、断れるならその方が良いでしょう。
手相の見方として、線の濃さはその線の意味における力の強弱を表しているポイントといえます。
二重になっている旅行線の意味
旅行線が、外側に向かって伸びる線と内側に向かって伸びる線で、二重になっている時があります。この形を、二重生活線と呼び、生活の拠点となる場所が2箇所あることを表しています。
それは、海外と国内・都会と地方のような組み合わせで、どちらにも生活拠点を持ち、頻繁に行き来する人に出やすい手相です。もしくは、現状は拠点が1つでも、将来2つになる可能性を秘めています。
比較的若い人に多く見られる形状で、未来への道筋を何通りも持っている将来有望な人物に出やすい線です。この形状になった時は、守りに入ることはありません。自分の望む通りの道に進むことで、開運が望めます。
2本ある旅行線の意味
旅行線が2本ある人は、普通の旅行線の持ち主よりもさらに旅行が好きな人であることを表しています。変化のない生活を嫌い、新しいことにはどんどん挑戦していこうとするパワフルな人物です。
非日常や環境の変化を好み、自ら様々な場所へ旅に出るため運勢はどんどん開けて行きます。この形の旅行線が出ている時は、語学を習得したり、行く先々の情報を先に勉強しておくことで、いざ必要なときに万全の体制で望むことができるでしょう。
自分は平凡で退屈な人生より、刺激を求めるタイプだという自覚のある人には、複数の旅行線が現れている可能性が高いといえます。
島がある旅行線の意味
手相を見る時、島の特殊紋はその線の意味によりトラブルを招くことを予兆する、良くない形状として有名です。旅行線の先に島が現れた場合は、旅先で思わぬ失敗をしたり、大金を損失するなどの可能性を暗示しています。
ケガや事故など、突発的な不幸に見舞われることを予兆するため、この形状の旅行線が出た時の遠出は控えた方が良いといえます。何を行うにしてもマイナスの力が働きやすいため、派手な振る舞いも控えましょう。
出張や社内旅行など、どうしても断れない予定である場合は、急なトラブルを回避できるように、常に周りの状況に細心の注意を払って行動するように心がけましょう。
枝分かれしている旅行線の意味
旅行線の先端が二股になっている形は、大きな不幸に見舞われる可能性は低いですが、それらの元となるトラブルの種が旅先に複数散らばっていることを表します。
あくまでも、問題が引き起こりやすい可能性を秘めているだけなので、十分に用心して行動することで、それらを未然に防ぐこともできます。その行動が災いをはねのけ、逆に幸運を運んでくることもあるようです。
幸せな遠出や移住をするためにも、環境の変化に浮かれすぎず、地に足をつけて構えておくことが必要といえます。小さな障害をひとつづつクリアし、より良い環境を自らの手で作り出しましょう。
三股に分かれている旅行線の意味
旅行線の先端が二股以上になっている形状は、より旅先でのトラブルの種が多いことを表します。遠出先で問題になりそうなことはあらかじめ洗い出しておき、できる限り全て潰しておきましょう。
また、旅行線の先端が分かれて伸びる形状は、九死に一生を得るという意味も含まれています。たとえ大きな問題や災難に巻き込まれたとしても、それを乗り越えられるという暗示です。
この形状が現れた時には、危機を知らせてくれているサインとして受け取り、何かが起こった時にも冷静に対処出るように心の準備をしておくと、乗り切ることができるでしょう。
スター(星)がある旅行線の意味
スターは、手相において幸運を運んでくるという吉相として有名なマークです。この形状が旅行線の先端に現れていた場合は、旅先で運命的な出会いを果たしたり、運気が開けることを意味しています。
普段はあまり遠出をしないという人も、この機会にいろんな場所へ赴くことで、人生に影響を与えるような良い出来事や運命的な恋人との出会いなどがあるかもしれません。
スターは、接している線の意味により、良いことが起きる前触れを示す大変ありがたい手相です。なかなか現れない珍しい手相のため、普段からよく手相を観察しておくと、そのチャンスを逃すことはないでしょう。
クロス(十字)がある旅行線の意味
手相におけるクロスのマークは、トラブルや損失を意味し、凶相として読み取られることが多い形状です。
旅行線の先端にクロスがあった場合は、旅行先で一緒に行った人と喧嘩をしてしまい、後味の悪い旅となってしまったり、目的地が期待していたよりもあっけない感触であったりなど、楽しみにしていた遠出が、がっかりしてしまうような結果になることを暗示しています。
旅の前にこの形状を発見した時は、同行者への気遣いや思いやりを忘れないように努めるようにし、旅先へのリサーチを深めるなど、しっかりと事前の準備を行うようにしましょう。
フィッシュがある旅行線の意味
フィッシュのマークは、スターのマークと並ぶほどのラッキーな手相として知られており、掌のどの部分に現れても良い意味を表す大吉相として読み取ることができます。
表す意味は、その線の意味により幸運を得られるというスターと同じような効果がありますが、1つ違う部分を挙げるとすると、このマークが現れている期間はスターよりも短いというところです。
旅行線の先端にフィッシュが現れた場合、すぐに消えてしまう良い出会いや幸運が旅先で待っていることを暗示しています。見つけた時は、すぐさま遠出の計画を立て、出かける準備をしましょう。
グリル(格子紋)がある旅行線の意味
掌に縦と横の線が細かく入っている模様が現れる時があります。このマークをグリルと呼び、掌のどこに現れるかによって良い意味と悪い意味を持つ形状です。
旅行線と重なるように現れているグリルは、その線の意味に影を落とすものとして、運気を乱れさせる力を持つといわれています。
この形状が現れている間の遠出はマイナスの力が働きやすいといえるため、なるべく控えた方が良いでしょう。もし出かけるとしても、小さな問題に巻き込まれる可能性を秘めていることを忘れてはいけません。羽目を外しすぎず、落ち着いた心を保つことを意識しておきましょう。
スクエア(四角紋)がある旅行線の意味
スクエアは、災難を乗り越える力を持っている形状として知られており、危機一髪や一発逆転などの意味を持っている手相です。旅行線にスクエアが重なって現れている形は、旅先での怪我やトラブルを意味しますが、それらを乗り超えた先に幸運が待っていることを暗示しています。
例えば、落し物をしたとします。まさしく旅先でよく起こりそうなトラブルですが、この時にスクエアが現れていると、その落し物の中身が何も盗られずに手元に戻ってきたり、拾ってくれた人と良い関係を築けたりするような出来事が起こる可能性があるということです。
しかし、「トラブル込みの幸運」という意味合いになるため、一概に喜べるものではありません。
旅行線が地丘に到達している時の意味
旅行線が地丘(手首の中央のすぐ上)に届いているものは、引越しを頻繁に行う人や、故郷から離れて生活をしている人に現れやすいといわれています。この形状は何かを暗示するものではなく、その人の現状を映し出していると読み取ります。
すでに実家を離れ独り立ちしている社会人や、海外でバリバリ働いている人などは、この手相が現れている可能性が高いといえます。
そのため、すでに旅行線の意味である、外の世界へ出向くことで活躍できるという暗示が叶えられ、その役割を果たした線がこの形状になっているということも考えられるでしょう。
旅行線が月丘に到達している時の意味
旅行線が月丘(小指の下部)に到達している形状は、旅行線の1番ポピュラーな形といえます。今の状況を見て、自分は冒険をせず安定的な暮らしをしているけど、何か物足りないという人は、この線が現れていないかを確認してみてください。
もしかしたら今の世界でコツコツと働くよりも、全く違う世界に飛び出し、0から新しいことにチャレンジする方が人生にとって大きな希望をもたらす道かもしれません。
旅行線は、そんな人の背中を後押しし、気持ちが前向きになれるような道を志すきっかけをくれる手相といえます。今の自分に何か違和感があるという人は、ぜひ掌の旅行線をチェックしてみてください。
旅行線に障害線がある時の意味
旅行線を横切るように線が入っている形状は、予定されている旅に何かしらの問題が起こることを予兆する障害線として読み取ります。
この形状の旅行線が現れた場合は、計画していた日に急遽外せない用事が入ってしまったり、近しい人物が入院することになったりなど、旅行そのものの予定が頓挫してしまうような状況になると考えられます。
旅行の計画中にこの線を確認できたのであれば、予定を少しずらして計画を立て直すことで予期せぬトラブルから免れる可能性が高まります、これから旅行の計画を立てようとしている人は、旅行線の状態を確認しておいた方が良いでしょう。
まとめ
旅行線は、決して旅行好きの人だけに現れる手相ではありません。この線には、その人の「独立」や「人生の転機」を予兆するという大きな意味合いが含まれています。正確に読み取り正しい選択をすることで、より明るい未来へと導いてくれる手相なのです。
誰にでも現れる手相ではありませんが、もしこの手相を発見した時には、自分の世界に閉じこもるという選択肢は捨て、大きな海原へと一歩漕ぎ出してみてください。そこからあなたの本当の人生が始まるかもしれません。