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エンパスとはどんな人?あなたの身近にもかなり存在する!

エンパスとは、目に見えない能力のひとつです。それは人のエネルギーを感じとったり、「気」を読んだり、肉体的に反応を受けたり・・・とさまざまです。

日本人の20%、つまり5人に1人はもしかしたらエンパスであると言われています。ですから、あなたの周りの誰か、そしてあなた自身もエンパスである可能性は十分にあります。その意味や特徴を知ったら、あなたに当てはまる点がかなりあるかもしれません。

今回は、エンパスについてお伝えします。その特性の仕事や恋愛への活かし方や注意点等も詳しく解説しますね。

そもそもエンパスとは何?それは特殊能力?

エンパスとは、他者の感情や体調に共感できる能力を備えた人のことをいいます。一言で表すと「共感力」です。

そもそもエンパスを提唱したのはアメリカでセラピストをしているローズ・ローズトゥリーという女性です。その女性はエンパスのことを特殊能力でありサイキックだと伝えています。

その能力は人の感情や気持ち、そして体の異変にも気づけるというものです。そしてこの能力を持ちながら、それを自覚しているエンパスは快適に過ごし、自覚できていないエンパスは苦労している場合があります。

ただいつもエンパスの心のベースにあるのは、愛、平和、純粋、正直、やさしさの思いです。

もしあなたがエンパスの要素を持っていると感じたら、エンパスのことを詳しく知ることで、これからそれをより活用できるようになるでしょう。

エンパスとサイコパスの能力は違う?

エンパスもサイコパスも、その能力の「ある側面」は似ています。でもその活かし方はまったくの反対といえるでしょう。

似ている側面と言うのは、どちらも「人の気持ちが手に取るようにわかる」という点です。

エンパスには人の状態が自分のことのように感じますから「共感」するのです。そこにはやさしさや思いやりが存在します。共感したことは、相手のためには伝えないこともあります。

しかしサイコパスは、人の気持ちがただ「わかる」だけです。わかったことを他人に言いふらしたり、悪事に利用したり、ウソをつくことも平気です。どちらかというと、反社会的な人格を持っているといえます。

似ているようで、人に与える影響はまったく違うエンパスとサイコパスです。

強力であり繊細な共感力!エンパスの特徴とは?

あなたがエンパスの特徴を知れば、少なくともひとつは自分に当てはまるものがあるのではないでしょうか?そしてそのひとつが特に強烈に感じたり、また複数にわたって共通していれば、あなたがエンパスの要素は色濃くなります。

そしてどの特徴にも言えることは、繊細でデリケートな点です。エンパスは、平均的な人よりもとても細やかな神経をしています。ですからあなたの周りにエンパスらしき人がいたら、ぜひやさしく思いやって接してくださいね。

人の感情や体調がわかってしまう能力

エンパスの一番の特徴は、人の状態がまるで自分のことのようにわかってしまうことです。それが「強い」共感力です。つまり、自分事と他人事をしっかりと分けるエネルギーの境界線が薄いと言えるかもしれません。

なので、「わかってしまう」と表現したのは、自分が意図しなくても感じてしまうということなのです。自分が感じたくない時でも感じてしまうケースでは、時と場合によっては困ることもあります。

しかし能力を活用できるエンパスは、自分の意志でこの共感力を「オフ」にできます。そして必要な時、つまり相手の状態を知りたい時には「オン」にできます。オン・オフがコントロールできるとあまり不具合は感じません。

そして能力をまだうまく自分のものにできないエンパスは、感じたくない時にも感じてしまうことになります。

戦い・争い・暴力などのネガティブなシーンが非常に苦手

エンパスは、映画やテレビ、SNS等から放出されるエネルギーにも敏感です。そして今世の中に非常に多いのは、怒り、憎しみ、恐怖、残酷などのネガティブでマイナスのエネルギーです。それらのシーンはエンパスに大ダメージを与えます。

その影響は、気分が悪くなったりする程度なら軽いですが、体がフラフラになったり寝込んでしまうようなつらい状態になる場合もあります。それだけ共感してしまうセンサーが敏感なのです。ですから不特定多数の人がいるところもエネルギーが乱れがちですから、得意ではありません。

逆に、大自然や平和・喜びのエネルギーに包まれている人や場所は猛烈に快適です。空、山、海、植物、動物、子供等がそうです。エンパスはそのエネルギーを感じればみるみる元気になります。

ひとりで過ごすリセットの時間が必要

能力をうまくコントロールできるエンパスでも、やはりマイナスエネルギーは多少なりとも浴びてしまいます。それは時々リセットしなければ、自身がどんどん疲労してしまいます。

エンパスは決して孤独を好んでいる訳ではありません。しかしあえてひとりの時間を作ってエネルギーチャージをする必要があります。そこで他人の感情や自らの不要な思いを浄化するのです。

また、エンパスはとてもきれい好きであることが多いので、自分の納得がいく空間でないと耐えられません。部屋が汚い、掃除をしていない等はもってのほかです。

なので他人から見ると神経質が過ぎるように思われがちです。でも、自分が大好きなものに囲まれていて、やっと自分を取戻して活力を得られるのです。

人の話をよく聴く癒しの存在

エンパスは自分自身のことは、あまり積極的には語りません。それは、自分のことを素直に正直に話したことが原因で、あまり好まない状況に陥った体験があるからです。エンパスは、義理や建前とかではなく真実をもっとも大切にしていますから、語る時はある意味真剣なのです。

そしてその分、人の話にはとてもよく耳を傾けます。その相手に会っただけでも感情や体調を感じとってしまいますから、相手の心を受け止められないことはほぼありません。話しているだけでもいつの間にか癒されてしまうのがエンパスです。

また、とくにヒーリングと表明はしませんが、実際にはエンパスはヒーリングエネルギーを持っています。それは決して押し付けるものではなく、自然とその空間と人がエネルギー調整されてしまいます。

五感に優れていて芸術を愛している

エンパスの五感は人並み以上に優れていて敏感です。視覚、味覚など五感のすべてですよ。美味しいもの、キレイなもの、キレイな音、良い香り、心地よい食感等、あらゆるものにバランスのとれたエネルギーを求めます。

そしてそれは芸術にも活かされます。音楽、楽器、絵画、歌、ダンス等にもとても興味があり、何より新しいものを創造していくことが楽しいのです。自らの感性が発揮できるような場面も大好きなのですね。また演劇や美術館にも出向き、新たな発想やアイデアを自分に取り込むことも欠かしません。

人前ではあまり大げさに自分を表現しないエンパスですが、芸術分野のことになると別です。自分の中のセンスを語る姿にはとても親しみやすさを感じるでしょう。

身体的には胃痛持ち・腰痛持ちが多い

エンパスは人の感情を瞬時に感じとりますが、それはマニプーラチャクラ(第3チャクラ)で察知するのです。ですから、時に影響を受けてこのマニプーラチャクラが滞ってしまうことがあるのです。丁度みぞおちのあたりに位置するチャクラです。

このチャクラは消化器官に関係が深いですから、それが胃痛や胃潰瘍等を招きやすいのです。そして胃腸の裏側には腰がありますから、共感したことのダメージがあると、しばしば腰痛にもなりやすいです。

ですからエンパスは、心に不調を抱えた人と接した後に、精神的な疲れを感じることもありますし胃痛や腰痛となって現れることもあります。もし自分をうまくコントロールできないでいると、慢性的な病気になってしまうことも考えられますから、エンパスにとっては体のケアも大事です。

能力の在り方もさまざま?エンパスのタイプ分け

エンパスには、その共感の仕方にいくつかのタイプがあります。そのひとつを備えているエンパスもいますし、複数のタイプの能力を備えるエンパスもいます。

このタイプ分けは、エンパスを最初に唱えたローズ・ローズトゥリー女史によるものです。

≪身体直感型≫

相手の身体に起こっていること、そして何をすれば良いかを直感で感じます。病気とかに限らず妊娠とかがそうです。

≪身体ワンネス型≫

相手の痛み・病気やその原因を、その人に意識を合わせることで感じとれます。

≪感情直感型≫

相手の感情を、その雰囲気・仕草・声・目つき・気配等から察知します。

≪感情ワンネス型≫

相手の感情が自分の感情と同化することでわかるタイプです。

≪知的変容型≫

相手の知的な能力を、自分の中に一度取り込んで、情報を知ることができます。

≪スピリチュアルワンネス型≫

見えない霊的な存在とコンタクトして、相手の状態を知ることができるタイプ。

タイプ別の能力は以上です。ひとつのタイプに秀でているエンパスもいますが、たいがいは複数の要素を兼ね備えたエンパスが多いでしょう。

エンパスの特性を活かした職業

まずエンパスには「人のサポート」をしたい人が多いです。その上で、共感力、癒し、自然、動物、子供等に関わる分野では、大いに力を発揮するでしょう。また、ひとりでできる専門職や技術職も向いています。また芸術の才能も十分にあります。

これらのことを踏まえた職業がエンパスには向いています。

それは、カウンセラー、セラピスト、占い師、ヒーラー等の対話をする仕事。また、保育士、介護士、動物の飼育係等の、他者のお世話をする仕事。その他、ガーデナー、庭師、各分野のアーティストもいいですよ。

ひとつの組織の中で厳格なルールに縛られた仕事は向かないでしょう。自分の裁量で動ける範囲が大きいものが、もっとものびのびと働けます。無理がなく自然体でいられるときに、エンパスは最高に才能を発揮します。

エンパスにありがちな恋愛パターン

エンパスとはいっても、もちろん普通に恋愛はします。ただ、平均的な人よりは、感受性はとても豊かでデリケートです。それだけに幸せを人一倍感じる分、逆にささいなことでも傷つきやすいのです。それだけに、相手によってはつらい恋愛になることもしばしばです。

まず陥りやすいのが「自己犠牲」です。本来、奉仕や献身的な面もあるエンパスですから、つい相手のことを優先にしがちです。ただそれは相手にとっても必ずしも良いことではありません。それでつき合いが続くほど、気持ちが疲れてしまうケースは少なくありません。

また、自分のエネルギーが相手に奪われやすいこともあります。エンパスは相手にエネルギーを与えますが、エネルギーを奪う「エネルギーバンパイア」の性質の人もいるのです。それが互いを引き寄せ合い、エンパスはエネルギーバンパイアによって弱ってしまうのです。

このバンパイアとの付き合いが続くと、与える方と与えられる方の関係が常になり、それは共依存になります。相手がいなくてはダメな恋愛に発展してしまう可能性があります。

以上のような恋愛になりがちなエンパスです。やはりどこかで、自分の一番の気持ちをしっかりと相手に伝えることが大事そうですね。自分を大切にすることがエンパスの学びかもしれません。

エンパスのメリット・デメリット

エンパスの特徴でも述べましたが、その能力があることでのメリット・デメリットがあります。それを以下にお伝えします。

≪エンパスであるメリット≫

  • 高い共感力があり、これは突出したすばらしい才能であること
  • 見えない力で人の役に立てる
  • 人の愛、そして宇宙の愛を感じられる
  • 人や場所等のエネルギーの状態がわかる
  • 共感力を、ヒーラー・カウンセラー・セラピスト等の仕事に生かせる

≪エンパスであるデメリット≫

  • 他人の影響で疲れやすく、それを理解されにくい
  • 人に左右されやすい(とも思われやすい)
  • ウソが見抜けるだけに、逆に人間関係に混乱しやすい
  • 繊細でデリケートが強いことが、扱いにくいと思われてしまう
  • 人のネガティブな面を何とかしたいとばかり考えやすい

以上がメリット・デメリットです。メリットがあれば、必ずデメリットがあるものです。しかし、エンパス自身のエネルギーが最大限に安定して強くなれば、デメリットは限りなく小さくなるでしょう。

あなたはエンパス能力に優れている?

誰でもおそらくエンパスに近い要素は持っています。でもより高い能力かどうかの目安として、以下の項目に当てはまるかを見てみてください。

  • 自分では知るはずのないことを、なぜか知っていることがある
  • 人のウソを即見抜ける
  • 人の怪我や病気の痛みを、自分の体で感じる
  • 人にしばしば悩みを相談され、そのあと疲れることが多い
  • 自然や動物が好きで、それらが言っていることがわかる
  • 誰かが危ない状態になる前に、それを察することがある
  • ひとりの時間でも十分に楽しめる
  • 人と違う角度からのものの見方ができる
  • 他人にアドバイスを求められた場合、最もニーズに合った答えを即出せる
  • 相手が表面上は取り繕っても、その奥の真意がわかる

以上、10項目をあげましたが、あてはまるものが多いほどエンパスの能力は高いといえるでしょう。しかしただ高ければ良いというものではなくて、その能力をコントロールすることが大切です。能力が高いだけではそれに振り回されてしまいますからね。

自分がエンパスだったら気をつけること

あなたがもしエンパスだったら、最も気をつけることは「自己管理」です。例えば他者のマイナスやネガティブな部分の影響であなたのエネルギーにダメージがあるとするなら、それはちょっとした怪我をするようなものです。肉体だとしたら多少血が出るかもしれません。

エネルギーは通常目には見えませんが、だからといってダメージがゼロではないですよね。それが重なれば、ひどい疲労や病気にだってつながるのです。ですから、エネルギーをかるく考えてはいけません。

いつも自分と他者を平等にみることが大事です。

もし他人のマイナスの影響を受けてしまったら、しっかりと自身の回復に努めましょう。それは休むこと、リラックスすること、自分の好きなことに集中すること、ひとりの時間を作ることです。

あなたは本来どうありたいのかをゆっくりと考え、心と魂に聴くこと、それが自己管理です。

エンパスの能力を高めるには?

エンパス能力を高めるためには、何といってもまずは自分のエネルギーバランスをとることです。仮に共感力をどんどん高めようとしても、他人からの影響に大きく左右される自分であれば常に不安定さを抱えることになります。

エンパスが人に共感できるのであれば、その前に大切なのは、自分自身の心に一番寄り添うことです。「自分は本当に何をしたいのか?」「この能力を使って人にどうなって欲しいのか」を自分に問いかけ、それを忘れないことです。

自分を大切にする以上に他人を大切にはできません。そうしようとすれば、そこには必ず自己犠牲が生まれます。そして自己犠牲は誰も望まないことです。大事な事はエンパスも人々も、どうしたら一緒にしあわせになれるかです。

エンパスは、自分も他者も一緒に喜べることを常に心に留めておけば、共感力は増し、必要な相手にだけその能力を使えるようになるでしょう。エンパス自身のエネルギーが安定するほど、能力は高まります。

まとめ

今回は、エンパスについてお伝えしました。他人の感情や体調を感じとれる能力であるという、それだけを聞けば単純に「すごいなあ」「便利だなあ」と思いかもしれません。しかし、わかってしまうからこそ、逆の苦労がたくさんあるのですね。

人間関係においては、知らないからこそうまくいっていることもあるのです。感情にはマイナス面もありますから、あえてそこに気づかない方が良い時もあります。

でもエンパスであれば、人のネガティブな部分を感じとってしまい、なおかつそれをそのまま伝えられないという点でも悩むでしょう。違う見方をすれば、とてもハードな人間関係を学んでいるともいえます。

ただ、日本では5人に1人がエンパスかもと言われているだけに、あまり他人事とは思わないでください。エンパスの能力は人の状態が「手に取るようにわかる」というものです。しかし、それをもっと拡大解釈をすれば、多くの人にもその能力の一部はあるといえます。

ですからある時、人のことがわかってしまったら、それを伝えるにしろ伝えないにしろ、「思いやり」の気持ちを持って接してみてください。すると、きっと能力はプラスに働いてくれることでしょう。ですからあなたの力もどんどん伸ばしていってくださいね。