高次元の存在

分け御霊とは何か?スピリチュアルとの関係とは

神道のことをよく知っている人なら「分け御霊」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。スピリチュアル界でも耳にすることのある「分け御霊」という言葉ですが、もともとは神道に深く関係している言葉なのです。

そんな分け御霊がなぜスピリチュアル用語としても使われることがあるのでしょうか。今回は分け御霊について、どのようなものでどのような効果があるのかについてまとめてみました。

特に神道的な観点からスピリチュアルについて考えてみたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

分け御霊とはどういうものか?

冒頭のとおり、分け御霊とは神道でも使われている用語です。その言葉から得られる印象どおり、霊的なものを分けるようなことを言います。

ただし神道用語として使われている「分け御霊」と、スピリチュアル用語として使われるそれは、少し様子は異なります。

基本的には同じものではあるのですが、対象が違うということですね。では、具体的に分け御霊とはどういうものなのかをみていきましょう。

「分霊」とも言うれっきとした神道用語

ここまで触れてきたとおり、分け御霊は「分霊」という言葉でも表されることもある、れっきとした神道用語です。

神道で分け御霊・分霊というと、神様の魂を分ける事を言います。神道ではこれが行われているため、各地に同じ神様の神社が多数あるのですね。

神道では神社に神が宿っていることになっていますが、同じ神様があちらこちらにいらっしゃるのは、この分け御霊・分霊によって、神様の魂をわけているからです。

神様の魂は無限にわけることができ、また分けたからといってその効力が弱まるというものでもありません。ですから力の強い神だとたくさん分け御霊・分霊ができるというわけではありません。

どんな神であっても、いくらでも無限に、本体と同じだけのパワーを持った魂をわけることができるのです。

分け御霊を与えるとはエネルギー体をわけること

分け御霊を分けてもらうとき、「分け御霊を与える」という言い方をします。これがどういう行動なのかというと、エネルギー体を分けるということです。

つまり神のエネルギー体を与えていただくということですが、前述のとおり、いくらエネルギー体を分けてもらっても、そのエネルギーが弱まるわけではありません。

分けていただいたエネルギーも、元々の本体と同様のパワーを持ったエネルギーです。

また、分け御霊をする対象は神社というような土地・建物に限らず、人や動物を対象にもできます。

ここで勘のよい人は気づいたかも知れませんが、対象を人にもできるため、分け御霊という行為がスピリチュアル界でも話題にのぼることがあるというわけなのです。

分け御霊を受け取るとどんな効果があるのか?

エネルギー体を分けてもらうという意味の分け御霊。それを受けると一体どうなるのでしょうか。エネルギー体を受けとると聞けば、なんとなく元気がでそうな気がしますよね。

そのイメージはあたっていて、分け御霊を受け取ると、何かしらのメリットがあります。そのメリットは、スピリチュアルに興味がある人には見逃せないメリットでしょう。

では具体的に、分け御霊による効果とはどんなものか、詳しくご説明していきます。

なぜか不思議だと思うようなことが起こるようになる

分け御霊を受け取ることにより、神のパワーをいただけることになります。それがどういうことかというと、この宇宙のことについて理解が深まり、宇宙のパワーを上手に扱えるようになるということです。

普通に暮らしている分には、それを体感することはないかもしれません。しかし、宇宙のパワーを的確に感じ取ることができるようになるということは、あらゆることがスムーズになるということです。

自分の雑念にも影響されなくなりますから、すべての流れが滞ることなくスムーズになっていくでしょう。

すると目に見える範囲でどうなるかというと、不思議に感じることが多く起こるようになります。例えば、急に欲しいものがどんどん手に入るようになったり、何かに困るようなことがなくなったり、会いたいと思っていた人に会えるというようなことです。

あなたの思考上では想像もできないような道筋でやってくることもあるので、最初は驚くことでしょう。

いつも穏やかにワクワクしているような気分に

分け御霊を与えてもらう最大の目的は、常に元気でいられるようになるということです。エネルギーにあふれるため、いつも穏やかな心地よさとワクワク感があるでしょう。そういった心地よさの中にずっとつかっていられるようになります。

今まで力が湧いて来ず、色々うまくいかなかったという人でも、突然流れがよくなるのは、分け御霊を受けるとこのような効果があるからです。

ですから、エネルギー不足を感じていたり、何か重々しさを感じていたりする人にこそ分け御霊の効果が発揮されるでしょう。

いつも穏やかにワクワクしていられるようになれば、あなたの生活・人生はとても明るいものになります。今まで悩んでいたことなどが嘘のように気にならなくなるでしょう。

その結果、前述のように望むものが予期しないルートで手に入るようになったりするのです。

分け御霊の与え方と受け取り方とは?

エネルギーダウンを感じていたり、なんだか体に悪いものが溜まっているように感じたりしているという人は、分け御霊を受け取りたいと思ったのではないでしょうか。

ただ受け取るだけで効果のある方法ですから、得に気力が湧かずにつらい思いをしている人には有効な方法です。

分け御霊を受け取るだけなら、何も特別なことをする必要はありません。ですが何も知らなければ、なかなか受け取ることはできませんよね。

ではどうすれば分け御霊を与えたり受け取ったりということができるのでしょうか。

実は誰でも自分の中に分け御霊がいる

実のところは、分け御霊は与えたり受け取ったりする必要はありません。なぜなら私たちの中にはすでに分け御霊がいるからです。

神道でこの分け御霊・分霊という言葉がよく使われているのは、神社を建ててそこに意図的に神様の魂を分けたものを祀る必要があるからです。

そもそも元々自然と存在している私たちの中には、神の分け御霊がいます。何かの宗教を信仰している人には堪え難い事実かもしれませんが、私たちが「神」として感じている存在は、どんな宗教であっても同じものです。

ただし宗教という形をとるにあたって、人間の解釈、思考による歪みが出てきてしまうために、全く別ものになっているのです。

そういったところはひとまず置いておいて、宇宙に存在している私たちは誰しもその体に私たちが「神」という言葉で表す存在を宿しています。ですから実は分け御霊を受け取る必要はないのです。

誰かに与えてもらう=その存在に気づく

ですがスピリチュアル用語でも「分け御霊を与える」というような言い方はします。これはおそらく神道用語としての分け御霊・分霊にのっとった言い方なのでしょう。

実際のところ、人に分け御霊を与えるということは、なんらかのアプローチでその対象に神の存在を気づかせているということなのです。

その対象となった本人が、その存在に気付き引き出すことができれば、分け御霊を受け取ったというように感じるでしょう。

ただ気づかせるだけなので、難しい方法が必要なわけではありません。またどんなアプローチでも構わないのです。

ヒーラーが行うヒーリングなどで気づく人もいるでしょうし、「分け御霊」ということで儀式のように行う人もいるでしょう。

どんな方法であっても、要は自分の中に眠るその存在に気付き、目覚めさせることができれば「分け御霊をいただいた」という状態になります。

分け御霊に気づくには宇宙と繋がってみよう

ではどうすれば分け御霊が実は自分の中にいるということに気づけるのでしょうか。これは、何も人の力を借りなくても、できることだったりします。

この存在に気づくためには、宇宙とつながる必要があります。宇宙とつながれば、実はそこに神のエネルギーが宿っていたのだということに気づけるはずです。

では宇宙とつながるにはどうすればいいかというと、瞑想をしたりして、潜在意識の領域にアクセスすることです。

瞑想を続けていれば、必ずいつかは宇宙とつながるようになります。そうすれば、そこにあったエネルギー・パワーに気づくことができるでしょう。

これを難しいと感じる人は、熟練した能力者に誘導してもらうという手法があります。分け御霊を行なっている能力者を探してみてください。

まとめ

神の魂を分けるという意味の分け御霊。文中でもご紹介した通り、元々は神の魂を別の神社に分霊するという意味で神道で使われている用語です。

そもそも私たちには元々神の魂が宿っている、つまり分け御霊をいただいて生まれてきている。それさえわかっていれば、あとはそのパワーに気づくだけでいいのです。

目に見えないものをなかなか信じられない人にとっては、理解が難しいことかもしれませんが、この世に生まれてきている人になら、誰にでも宿っているものですから、あとはその存在を感じるだけです。

ただ落ち着いて、その存在を感じてみてください。

そのパワーに気付ければ、まるであなた自身が万能な神になったかのように状況が動き始めます。あなたはただそれに感謝して受け取り続けるだけでいいのです。