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目に見えなくとも感じる不具合・不調・悪意の真の正体は邪気

「最近なぜかすごく疲れやすい・・・」「やることなすことうまくいかない・・・」「理由がわからないけれど気分が重い・・・」等のようなことはありませんか?

もしかしたらその原因は、あなたが知らないうちに「邪気」をまとっているせいかもしれません。邪気は通常人の目には見えませんが、その「気」があなたについてしまうことがあるのです。

例えば肉体を例にあげると、あなたが軽快に山登りをしたいのに「知らないうちに必要以上の重いリュックを背負わされていた」としたら動きが鈍くなりますよね。このリュックが邪気です。

邪気を背負うと、精神的にもダメージを受けますし、それが肉体に及ぶ場合もあります。今回はその「邪気」についてお伝えします。

目には見えないがその影響は計り知れない邪気とは?

邪気とは何でしょうか?邪気とはその字に表されているように、「よこしま(邪)なエネルギー(気)」のことです。邪(よこしま)とは、正しくないこと、道理が通らないこと、不正なことといった意味で、邪悪であるという解釈ができるでしょう。

では邪気をもう少し具体的にいうと、いかのようになります。

  • 不安、心配、恐怖などのマイナス感情
  • 怒り、嫉み、妬みなどのネガティブ感情
  • 恨み、つらみ、呪いなどの悪意の感情
  • 浮遊霊、地縛霊などに憑依される霊的な状況

これらのような、見えない負の気のことを邪気といいます。

邪気は誰もが少なからず持っているものです。人間である以上、邪気が0%ということはありません。ただその程度に差があるということです。そのひとりひとりが発する邪気が、周囲の人に影響を及ぼすということです。

強いネガティブなエネルギーを持つ個人もいます。また、人がたくさん集まる場所、不衛生な環境、人の流れが整っていない所などは、ネガティブなマイナスエネルギーが多く溜まっていることがあります。

そこから邪気の影響を受けて、現実的に精神的な不調和が生じたり、肉体的につらい症状が出たりするわけです。

「目に見えないから別に大丈夫」という風に、邪気をあまり軽視しないでください。邪気が原因で起こる精神不調や病気は計り知れないのです。

邪気を一定以上抱えているとどうなる?

あなたが知らずに、一定以上邪気を抱えていると、どうなるのでしょうか?よく子供を表現するのに「無邪気」といいますが、それはまさしく子供の純粋で明るい「邪気」が「無い」状態を表していますね。無邪気ではなく、邪気を抱えるとつらい症状ばかりとなります。

そのつらさとはどんなものか、一言でいうと「自分が自分でなくなってしまう」状態です。「いつもの自分ならこんなはずはないのに…」と思えるくらい、自分を見失ってしまいそうになるのです。

では邪気によって受ける精神的なダメージと、肉体的なダメージ、そしてその人の運気にも与えるダメージをお伝えします。もちろんその全てが同時に起きることもあります。

邪気から受ける精神的なダメージ

邪気を抱えると、気持ちの中で不安と心配がどんどん優位になってきます。何をするにしても「恐怖」に支配されてしまい、とくに新しいことにチャレンジできなくなります。希望が持てないので、常に失敗することばかりを考えてしまいます。

また、絶えずイライラしがち傾向です。わけもなく怒りの感情が湧いてきて、ちょっとしたことにもピリピリするようになります。いいことよりも悪いことの方ばかりに意識が行くようになって、何かと不満ばかりをもらします。感情がコントロールできない状態ですね。

そして逆のパターンは、やる気がなくなり落ち込みが続き、何に対しても消極的、または無関心になります。雰囲気も暗く、感情をあまり出さずに無表情で何を考えているのかわかりません。まさに生気が抜かれて抜け殻のようになってしまうのです。

邪気から受ける肉体的なダメージ

邪気を抱えると肉体的にもダメージを受けます。それは、肩こりや腰痛となって現れることがあります。全身は血行が悪くなり、冷えてしまいます。冷えた結果、疲れやすい肩・腰にくるのです。邪気を受け続けると体はどんどんと冷たくなる傾向になります。

また、邪気が頭痛や首痛を招くことがあります。あたまや首は人間の急所ですから、そこにダメージが来ると、一気に弱ってしまいますよ。集中力もなくなり、何かをしようにも、やる気や元気が出ません。

さらに頭・首の影響が自律神経に及ぶと、それが内臓に伝わり、消化器系に不調が出る場合があります。その体内にある邪気を出したいがために、激しい咳や吐き気をもよおすこともあり得ます。そして邪気が原因の場合、ダメージがなかなか治らないというケースもしばしばです。

邪気から受ける運気のダメージ

邪気を抱えていると、その人の運気にもダメージを与えます。まず、精神的には、考え方の基礎が「恐怖」になってしまいます。何を思ってもその基盤に恐怖がありますから、間違いなく運を遠ざけます。

それは、仮にいいことがあったとしても素直に喜べず、「次には必ず悪いことが起きるはずだ」という思考になっていきます。ひとつ成功しても、また転落することばかりを思い浮かべます。

そんなこころのあり方ですから、顔も暗く、姿勢は猫背気味になってとぼとぼと歩くように変わってきます。はたから見てもどんよりしていますから、そこに楽しい人が集まってくるわけはありません。幸運は離れていく一方ですね。黒いオーラが見えてくるようです。

何をやっても歯車が狂ったようにうまくいかないようなときは、邪気を受けている可能性を考えたほうがいいかもしれません。

邪気を抱えやすい人と邪気を抱えにくい人の特徴

世の中には邪気を抱えやすい人と、抱えにくい人がいます。同じ人でもなぜ違いが出るのでしょうか?それは邪気にも好みがあるからです。邪気のことを知っていくと、自分の方が邪気を引き寄せやすくしているケースがあることがわかります。

例えばふたりで同じ場所へ行き、まったく同じように過ごしていたとします。しかし、そのふたりの思考や意識の持ち方の違いによって、邪気を遠ざける人と引き寄せる人に分かれます。邪気を抱えたくはないと頭で思っていても、自分で引き寄せていることがあるのです。

邪気は自分がつきやすい人を狙っているのです。

類は友を呼ぶ?邪気を抱えやすい人

「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、邪気を抱えやすい人は、邪気好みの人です。邪気の好みは、暗い、狭い、不潔、ネガティブ、怒り、悪口、ストレス、否定、不満等々です。これらの思いを抱えている人は、邪気の大好物となってしまいます。

もちろん、その思いの程度はあります。その思いが強ければ強いほど邪気を呼び寄せますよ。また、邪気を呼ぶだけでなく、邪気を抱えている人も呼んでしまうのです。それが集団になってしまうと邪気のエネルギーは強大化し、恐ろしい影響を出しかねません。

ですから、暗い人には暗い人が寄ってきますし、悪口ばかり言う人のところには悪口を言う人が集まるのです。しかしそういうときほど、邪気を呼び寄せていることに自分ではなかなか気づけないのです。

類は友を呼ぶ?邪気を抱えにくい人

邪気を抱えにくい人は、邪気が嫌う要素を持っています。それは、明るさ、笑顔、清潔、ポジティブ、光、寛容、褒める、喜び、満足、感謝等々です。これらは邪気が最も嫌うものですね。

ですから、明るい人のところには明るい人が集まりますし、ポジティブな人には同様の人が集まります。その程度が強ければ強いほど、邪気は寄り付かなくなってきますよ。

ただ、人の意識はどうしても「邪」の方に行きやすいクセがあります。テレビやネットのニュースなどは、明るい話題よりも悲惨な事件の方に、人は興味を持ちやすいのです。そのため、いつも明るくしていても、ちょっとした隙に「邪」に傾きやすいので、そこは注意です。

ある意味、暗く落ち込んでいくのは簡単で、明るく前向きな気持ちを保つには、それなりのエネルギーがいるといえるでしょう。

どうすると邪気を抱えどうすると祓われる?

邪気はどうすると抱えてしまうのかというと、大きくみて2通りあります。ひとつは誰かが生み出した邪気を外部から取り込んでしまう場合と、もうひとつは自分自身が邪気を作りだしている場合です。さらに自分も作り出しながら、外からも邪気を受けていることもあります。

また、邪気は抱えても払うことができます。本人が知らないうちに払われていることが多いですが、邪気を払いやすい行動がありますから、それを行えば影響を少なくするのに有効です。

人間には感情というものがありますから、邪の気をゼロに保つことはできません。しかし可能な限り小さくはできます。

邪気が入ってくるときと祓われるとき

邪気が生じるときというのは「瞬間」で起きます。あなたがネガティブなマイナスの感情を持ったその瞬間に、あなたの中には邪気が発生します。また、その発生した瞬間を狙って、外部から邪気が入り込んできます。それも一瞬でです。

人が邪気を生み出すのは以下のような思いのときです。

  • つらく苦しい思いを誰にも言えず抱え込んでいるとき
  • 誰かに恨みの念があるとき
  • 誰かに羨みの念があるとき
  • 誰かに怒りの念があるとき
  • 人の幸せよりも不幸を願っているとき
  • 自分を自分で責めたり追い詰めているとき

これらの思いの念から邪気は生じます。邪気を生じさせているのが自分である場合、自分の行動や意識を変えると邪気は祓われやすくなります。

他人が邪気を生じさせている場合、たいがいその人は苦しみ、悲しみ、怒りにまみれています。そのときにその人に共感・同情してしまうと、邪気が乗り移ってきます。乗り移られたら、また自分で祓う行動や意識をすることです。

邪気が強いときは、祓われるまでに時間を要しますが、抜けていくのは瞬間です。敏感な人は、サッとかるくなる一瞬を感じるでしょう。

ではこのあとに、邪気祓いの方法をお伝えします。

塩・アロマ・お酒を活用した邪気祓い

機械で精製したものではない天然塩・粗塩には、邪気払いの効果があります。肩に振りかけたり、湯船に入れてそこに浸かったり、盛り塩としても使えます。一度使用した塩はシンクに流すかして、再利用はしないでください。

また、アロマオイルで邪気払いができます。ラベンダー、ローズマリー、ペパーミント、フランキンセンンス等がありますが、代表的なのはホワイトセージです。香りを焚いたり、お部屋に漂わせたり、可能なものは体に塗ることもできます。

そして、日本酒にも邪気払い効果があります。少量でも飲む、香る、湯船に入れる等で活用してください。たくさん飲めば良いというわけではありませんし、お酒が嫌いでしたら、あえて邪気払いに使用せず、他の方法を試してください。

お風呂やシャワーなど水を活用して邪気払い

水を使って邪気払いができます。お風呂で湯船に浸かる、シャワーを浴びる等で、あなたについた邪気を洗い流すのです。水の浄化作用は強力ですからね。滝行などもその効果があります。

また、水を飲むことも大切です。体内の水分の循環が良いと、汗や尿として邪気が流されます。水分不足は邪気が溜まりやすいといえるでしょう。

そして、手を洗う、うがいをする等も邪気払いには効果的です。邪気は不潔なところに留まりやすいからです。

何か嫌な気分になったり、体が重く感じるときは、水の力を大いに活用してください。一日に複数回行っても良いですから、シャワー・お風呂・水を飲む・手洗い・うがい等をなるべく実践しましょう。外出後の手洗いとうがいはまず必須の習慣にしたいですね。

太陽を浴びて思い切り自然に触れて邪気払い

自然には最高の邪気を払うパワーがあります。とくに太陽の光はとても強力です。太陽の光を全身に浴びてください。その輝きと熱を体で吸収し、温かく感じるまでできるととても効果的です。とくに意識していなくても、お日様はいつも邪気払いをしてくれているのです。

また、自然の緑のあるところへ出かけたり、海や砂浜もおすすめです。真っ青な空をながめることも、心地よい風を感じることも、すべて邪気払いになります。自然を目で見て、肌で感じることは邪気も払われ、元気なエネルギーも満タンにチャージできます。

逆に、強い邪気を抱え過ぎていると、外に出たくなくなります。それは自然に触れると邪気が弱まるので、邪気がその人を外へ出さないように作用するのです。日頃少しでも自然に触れる習慣があると、邪気は溜まりにくくなります。

邪気を抱えないために日頃心がけること

邪気を抱えないために、日頃習慣にして心がけたいことがあります。習慣になっていれば、自然と邪気はつきにくくなりますからね。逆に言うと、邪気がつきやすい習慣がある人は、その習慣を改めたほうが良いですね。

邪気がつきやすい習慣とは、暗い、不潔、ネガティブ、不平不満等です。これらの要素は、気持ちの中にあっても、身の周りの環境にあっても同じです。気分が暗いのも、部屋が汚いのも、どちらも邪気を引き寄せます。

ではここから、邪気を抱えない心がけをお伝えします。

規則正しい生活をし部屋をキレイに掃除

邪気を抱えないために、規則正しい生活習慣を持ちましょう。規則正しい生活には良いテンポが生まれます。それはかるいテンポです。不規則な生活は動きが鈍くなり、テンポが乱れて重くなります。かるいテンポは明るさにつながり、明るいところには邪気は寄り付きません。

また、邪気はキレイで清潔なところが苦手です。部屋をキレイに掃除して、風通しを良くしましょう。

清潔をまず基本として、暗い場所にはライトを置いたり、ホコリが溜まりやすいところを特にキレイに保ちましょう。暗い、じめじめした、汚いところに邪気が留まるからです。

部屋を掃除するとスッキリと気分が良くなりますよね。それは気のせいではなく、邪気が抜けていくからです。邪気は人の体だけでなく、部屋や空間にも溜まりますからね。

笑う習慣とポジティブな言葉選びの習慣

邪気を払う習慣は、よく笑うことです。声を出して大笑いするようなときのエネルギーは最高に明るくて、一瞬で邪気を払います。明るく笑うクセがある人は、それだけで邪気を遠ざけます。暗い陰湿な顔つきは、邪気を磁石のように引きつけますよ。

そして、ポジティブな言葉をよく発する人も、邪気を抱えません。ありがとう、しあわせ、運がいい、大成功、すばらしい、大好き等々、はとても良いですよ。ポジティブな言葉には明るいエネルギーがありますから、なるべく習慣にしましょう。

反対に、ネガティブな言葉がクセになっている人は要注意です。できない、無理、ダメ、~ねばならない、運が悪い等々です。言った瞬間に暗い気分になりますから、ポジティブのクセに切り替えていきましょう。

どんな人の悪口も言わないクセ付け

人の悪口も、邪気の格好の的です。たとえ嫌な人がいたとしても、極力関わらないことです。またテレビなどで他人を誹謗中傷するようなシーンがあったら、チャンネルを変えて見ないことです。悪口は他人も、言っている本人も、すべてを不幸にする邪気を呼ぶ呪文のようなものです。

ついちょっとした悪口を言ってしまう自分がいたら、気づく度に気をつけましょう。でもそれは言わないで溜め込むことではありません。悪口の原因になるべく意識を向けず、接点を持たないことです。

そして悪口を言いたくなることよりも、自分が楽しいこと、喜べることへいつも意識を向けることです。自分自身に楽しみがないと、どうしても闇に向きやすいです。自分がよりハッピーになることをいつもなるべく考えましょうね。

今まで起きたことすべてに感謝

今までの自分に起きたことは、つらいことでも良い経験だったと感謝で包み込みましょう。もちろん、つらい、悲しい、あたまに来た等の最中はマイナスになりがちです。でもすべて自分の成長につながっていたと思い返せれば、感謝できます。

感謝があるところに邪気はいられません。「有り難い」とこころの底から思えた瞬間に、邪気はスッと離れていきます。いつも自分と周りに感謝している人には、邪気が入る隙間はありませんよ。

過去に不平不満ばかりを抱えている人は要注意です。また、何かを他人のせいばかりにすることもです。もちろん人間ですからいろいろありますが、ふと我に返れたときに、それらすべてに感謝の思いを持つように心がけてみましょう。

おすすめパワーストーン

邪気から守ってくれるパワーストーンを紹介します。

  • マラカイト

魔よけの効果が高く、さまざまな邪気を吸収してそれを癒しに変えるエネルギーを持っています。危険な目に遭ったときに、マラカイトを身につけていると、マラカイトが割れて持ち主の身代わりになってくれるという話もあります。

  • ラピスラズリ

古代ギリシャ、ローマ、エジプトで神の代替え品として、魔よけの儀式で扱われた石です。ネガティブな感情や邪気を払い、持ち主を成長させる石とされています。ツタンカーメン王の黄金のマスクにも使われていました。

  • オニキス

黒い石には魔除けに良いとされ、その中でも有名なのがオニキスです。邪気を払い、他人から受ける嫉妬などのマイナスエネルギーをはねのけるパワーがあります。人間関係で苦しんでいるときなどは、オニキスのパワーが守ってくれるでしょう。

まとめ

今回は、目に見えなくとも感じる不具合・不調・悪意の、真の正体は邪気であるということについて、お伝えしました。

邪気と聞くと嫌な印象しかないかもしれませんが、改めて言うと、人間である以上誰しも邪気を持っているのです。ただ、その邪気の程度小さいか大きいかの違いだけなのですね。ですから邪気を否定して、邪気をなくそうとするのでは無理が生じます。

ですからまず、邪気が外部のどこかにあるときは、そこにはできる限り近づかないことです。それが場所であっても人であってもです。

また、自分の内部の邪気に気づいたら、自分を否定せず、邪気に向き合い対処することです。なぜ邪気が生じたのか、自分のこころに問いかけ、そこからどう意識の持ち方を変えていくかの良い成長のきっかけになります。

そして自分の大切な人が邪気を抱えてしまったら、その人や邪気を責めずに、対処法も行いながら気づきを促すことです。気づいたときから変わることができますよ。

邪気はわたしたちに何かを教えてくれている反面教師のような存在かもしれませんね。つまり、邪気に悩まないためには、邪気以上に、明るい笑顔で、自分と他者に愛を送り、周りのすべてに感謝していくことです。それが邪気に対処する一番の方法かもしれませんよ。