高次元の存在

人生を10倍濃密に楽しむためのバシャールとの交流

眠いなあと睡眠不足のまま朝起きて、本当にこれが自分の仕事なんだろうかと思いながらも家賃等の支払いが気になるので職場に向かい、何となく仕事をしながら日々を過ごしていく。現代人にありがちなこうした人生に対して、本当に価値があるものなのだろうか、と疑う気持ちは決して不自然ではありません。私たちは自分の意志で人生を生きるのではなく、あらかじめ決められた時間割に沿って動いているようにさえ感じられます。それがなぜか、そして、そこから抜け出すためには何をすればいいか、バシャールの教えは人生を楽しむためのものです。

バシャールは地球外生命体である。

スピリチュアリティは概して現代社会の周辺からもたらされるものです。言い換えると、私たちの日常生活の少しずれたところから社会や世界についての真実が現れます自分たちが生きるのに精いっぱいの人は自分の人生がどういう意味を持つのかまで考えていられません。したがって、そうした日常世界の外側に立っている存在の知見は大変ためになります。

バシャールは地球外生命体です。このように表現すると、エイリアンを思い浮かべるかもしれませんが、偏見です。地球の外にある生命、と漠然と感じるところから始めてください。

バシャールの名前は「伝達者」という意味である。

バシャールはアラビア語で「伝達者=メッセンジャー」という意味を持ちます。バシャールは私たちに何かを伝えようとしている地球外の生命体です。彼らは地球外の存在であり、後述するように私たちとは異なる性質を持つ生命です。私たちと差異があるからこそ、私たちが理解していないことを伝えることができます。

私たちは自分自身が本当は何であるかという生命の本質や魂に関する知識を欠いています。バシャールは地球のルールとは異なる次元の存在者なので、私たちが当然と思っている物理法則や常識に縛られません。この時点で極めて重要なのは、バシャールが「空間」と「時間」に関して、私たちとは決定的に違う見解を持っていることです。

バシャールの「ことば」を伝えたのはダリル・アンカ氏。

これから書くことは一見矛盾するようですが、ありのままに感じ取ってください。バシャールの「ことば」は言語ではありません。バシャールは地球人と同じような言語を用いて生活しているわけではありません。そもそもバシャールは地球人と同じような生命でさえありません。

ハリウッドで特殊効果のデザインをしていたダリル・アンカという人物が、宇宙とのチャネリングを通してバシャールと地球の交流がスタートしました。ダリル・アンカとバシャールの関係は端的に言えば、生まれ変わりのようなものです。ダリル・アンカが生命として感じ取ったメッセージを「ことば」にしているのです。バシャールがアラビア語に由来しているのは、ダリル・アンカの出身と密接な関係があります。

バシャールはエササニ星の意識の集合体である。

バシャールはオリオン座を構成する星々に近しい惑星エササニに存在しています。地球人はひとりひとりの意識がバラバラですが、バシャールはこうした個人の意識とは異なり、エササニの生命全体のもつ意識、つまり集合意識です。

私たちはこうした集合意識を知りません。エササニは私たちの常識を超えた存在です。したがって、これから書くことは一見すると奇異に思われるかもしれませんが、私たちの常識は宇宙からすると狭いのだと理解することが重要になります。

エササニは目に見えない存在である。

エササニは存在していますが、目に見えません。私たちは常識的にこの世の中に「ある」ものは「目に見える」ものだと勝手な方程式を作って想像力を矮小化してしまっています。たとえば、私たちは目の前にある紙やディスプレイや布や他人が存在することを知っています。

しかし、一方で、価値が存在することも知っています。価値がなければお金などという紙きれや金属片で、貴重な財産をやり取りすることはないでしょう。信頼もまた目に見えないものですが確かに存在することを知っているはずです。私たちはいつも一緒にいて心地よいと思う人たちのことを信頼しています。信頼が間違いなく「ある」ものですが決して「目に見える」ものではありません。エササニもまた、目に見えないけれども存在します。

バシャールは言語を用いず、思念で意思を伝える

バシャールは言語を用いません。もっと簡単に言えば、「おはよう」とか「ありがとう」とか「そこのペンとってくれない?」というような会話をして自分の意志を伝えることはしないということです。私たちはことばを使ってコミュニケーションすることがあまりにも自然なために、言語を用いないということがなかなか理解できません。

しかし、虫の知らせ、だとか、以心伝心ということばがあるように、不吉な知らせが何となく感じられたり、他人が自分に抱いている感情を何となく感じられたり、という現象があります。これは先史時代にことばなしにコミュニケーションをとっていた名残ではないかと言われています。我々も本来はバシャール同様、心で思うこと(思念)で意思を伝えることができるのです。

バシャールは知的な思念体である

バシャールはエササニという惑星の思い、つまり思念体です。こうした漠然とした表現では、ことばにならないモヤモヤとした存在を浮かべてしまいますが、ダリル・アンカ氏を通して私たちに語り掛けたことから高度な知性を持っていることが判明しています。

残念ながら私たちにはことばを使わないで高度な知性を持つ生き物をイメージすることが難しいのですが、これは私たちがことばを使って考える習慣を持っているだけです。本当は私たちがことばを使って考えている裏側では考えそのものが活動しているのですが、見えないのです。私たち自身、肉体を持つ思念体そのものなのですが、生まれた時から記憶が肉体に結びついているために魂のことを忘却してしまっているのです。

バシャールと地球人では時間の感覚が異なる。

先述したように、バシャールは「空間」と「時間」について私たちと異質です。バシャールは知的な思念体であり、魂そのものです。魂が重力に引かれることはありません。魂は物理法則に従わないのです。「空間」や「時間」は物理法則の形式であり、私たちは肉体を持つがゆえに、物理法則の形式である「空間」や「時間」を当然のことのように思っています。私たちは時計を使って時間を計測できると考えています。しかし、これは時間を空間によって理解しているためであり、バシャールはそのように理解していません。

地球人は時間の流れに縛られている。

私たちは一日の時間、週の時間、月の時間、年の時間、一生等時間の流れに沿って生きているように錯覚しています。カレンダーに予定を書き込めば、予定はカレンダー通りに発生しているように思えます。私たち自身がカレンダーを利用していることを忘れているかのように、一分一秒という単位でせわしなく過ごしています。

私たちは自由ですが、時間に対してはまるで奴隷のような関係にあると考えてよいでしょう。日曜日の午後を迎えた時に翌週の仕事を思い浮かべて憂鬱になるのはどうしてでしょうか。それは、今が楽しいのと同じように時間が変わってしまって嫌なことが来ると考えるからです。地球人は否応なく時間の流れを受け入れ、それに縛られています。

地球人は時間を過去から現在に流れるものだと考えている。

私たちは時間が過去から現在に流れるものだと考えています。昨日はすでに過ぎ去った時間であり、現在は今まさに過ぎ去る時間であり、未来はいずれ過ぎ去る時間です。このように考えると、私たちにとって、人生はただ終わりを迎えるだけの連続のように思えてきます。年を取ると昔はよかったという人はいますが、なぜ「昔が良かった」なら現在が同じくらい良いと思えないのでしょう。

つまり、過去と現在と未来をきっちり分けて考えているために、いいことがあっても悪いことを乗り越えてもそれは一過性のことだと考えてしまっているのです。実は、これは絶対的な事実ではなく、地球人がそのように考えているだけのことです。私たちは過去から現在に流れる時間を癖にしているだけです。

地球人の時間に対する感覚が人生をつまらなくしている。

カレンダーの感覚、つまり時間に沿って出来事が現れるという考えと時間を過去から現在へ、現在から未来へと不可逆的に流れるものだととらえる地球人の感覚こそが、私たちが人生を心から楽しめないところなのです。たとえば、若いころ美しかった女性が年老いていくのは哀しいことのように思われます。しかし、美しかった過去がいつまでも過ぎ去らなかったらどうでしょうか。

土曜日自分の好きなスポーツや趣味に打ち込んでいるのに日曜日の午後になると会社のことを考えて憂鬱になってしまうのは楽しい過去と憂鬱な未来を同じものだと考えているからです。なぜ、楽しい過去が永遠に続くと考えてはいけないのでしょうか。実はこれは思い込みであり、この勝手な感覚こそがじんせいをつまらなくしているのです。

エササニは地球人と違って時間に縛られない

エササニは物質的ではなく、その思念体であるバシャールは地球人と違って肉体を持たず思念体そのものであるため、時間に縛られることがありません。肉体が滅びても魂が永遠にあるということを私たちは信じています。これは特別な宗教に基づく考えかたではなく、永遠のものが存在すると考えることが魂について考えることなのです。

スピリチュアリティというのは永遠のことを感じる、自分よりも大きい無限大の存在を知る、という感覚です。エササニとその魂であるバシャールは時間に縛られることがありません。彼らは肉体を持たないため、物質に縛られることがなく、「空間」も「空間」のような「時間」も持たないからです。エササニには人生をつまらなくする時間がないため、バシャールは人生を楽しむための秘訣を我々に伝えることができるのです。

エササニは地球人の10倍の波動を持つ。

私たちの存在は波です。最先端の物理学が明らかにして私たちはことばを使って存在が波であることを明確に知ることができましたが、実はそれ以前からも私たちは知っています。肉体において、私たちの魂に近いと考えられるのは心臓と脳ですが、心臓は常に脈打っています。心臓から流れた血流が脳に流れ込み、魂の見ている光景を私たちの視界へと変換しています。私たちの本質は波動そのものですが、エササニは地球人の10倍の密度を持つ波動です。

バシャールは地球人の10倍の時間を過ごすことができる。

バシャールが地球人とそもそも違った時間感覚を持っていることは次のように理解できます。まず、波をひとつイメージしてください。エササニは地球人の10倍の波動を持つため、地球で私たちが一回波打つ間に、エササニでは10回の波動が生じます。

私たちの魂の波動は知覚を通して時間になります。バシャールは自分自身の波動に従うだけでも、私たちが1回の生命活動をしているあいだに、10回の生命活動を行うことができます。言い換えれば、私たちが1度何かを体験している間に、バシャールは10回体験することができます。

つまり、魂としての波動に自然に従うだけでもバシャールは地球人の10倍の時間を過ごすことができるのです。私たちは空間のアナロジーとして時間を理解しているため、1のなかに10あれば10個に割ることを想像してしまいますが、10個はそれぞれ分割できない全体であるため、10倍なのです。

実は私たちも「時間を忘れる」とき10倍の時間を過ごしている。

本当に楽しいことをしているときに時間があっという間に過ぎたという体験はないでしょうか。あるいは、たった数秒のことなのに息をのむような緊張感がある場合には淡々と過ぎる時間という概念は壊れます。このようなとき、私たちは「時間を忘れる」という表現を使いますが、この時私たちは本当に時間を忘れているのです。

何らかのメディアに記録された動画を想像してください。早送りすれば1時間を1分にすることができます。逆にスローモーションにすれば1分を1時間にすることもできます。メディアは物質なので割った時間は等分されてしまいます。

しかし、魂は物質ではないため、10倍の時間を過ごしても空間とは異なり、10個とも1つの時間とみなすことができるのです。

その濃密な時間を「ワクワク」と言い換えることができる。

このとき、時間は分割できるものではなく、濃度になります。「時間を忘れる」ときには私たちは極めて濃密な時間を過ごしているのです。このとき、私たちの気持ちは通常の時間を過ごしているときとは違い、昂っています。これは肉体から精神が抜け出ようとすることからくる本質的な興奮です。濃密な時間を過ごすことは魂にとって極めて気持ちがいいことなのです。

つまり、私たちが濃密な時間を過ごすときには自分の魂によって「ワクワク」させられて(exciting)います。バシャールの教えはこの「ワクワク」の感情を重視します。なぜならこの気持ちのいい瞬間こそ、私たちの魂が最も自由になる時間だからです。

バシャールは過去、現在、未来を同時に考えることができる。

バシャールは私たちとは別の時間を生きています。エササニの思念体であるバシャールにしてみれば、私たちが、過去と現在と未来を区別していることが自明ではありません。エササニは私たちとは異なる波動を持っており、彼らの周波数からでは、過去も現在も未来も「いまここにある」ものなのです。しかし、私たちはバシャールの波動に合わせなければ、同じように考えることができません。波動を合わせることは、共振と言われたりもしますが、要するにバシャールの「ワクワク」に心の底から共感することです。

バシャールにとって、時間は空間と同じではない。

繰り返すようですが、バシャールにとって時間は空間と同じではないため、イマココに過去、現在、未来をすべて持ってきても矛盾しません。私たちは空間アナロジーで時間を理解しているため、現在に過去や未来あるいは考えられるすべての時間が存在するというアイデアを理解することが難しくなっていますが、バシャールは自由な思念体です。

ひとつのアイデアとして、現在と過去と未来(そもそもすべての時間)は大きさがなく、重なり合うものだと考えてみましょう。私たちが生きている今まさにこの瞬間にすべての時間が重なり合っています。バシャールの推奨するポジティブな考え方を理解するためには、すべての時間、すべての世界が今この瞬間に同時に存在するという点が重要です。

私たちの時間は空間のせいで貧しくなっている。

確かに過去の事実そのものは起こってしまったことなので変えられませんが、過去のせいで現在が縛られるということはありません。現在のせいで未来が縛られるということもありません。私たちは空間のように排他的で方向が定まっている法則性に縛られているせいで、過去のせいで今の自分が不自由になり、現在が不自由だから未来も不自由だと考えがちです。

そのせいで、自分が本当にしたいことや望んでいることがあるにもかかわらず、心の底から望む前にできない言い訳を考えてしまうのです。しかし、こうした思考は知らず知らずのうちに、望みがかなわなかった自分、望みがかなわないと思っている自分という形で望ましくない過去と現在の姿を選び取ってしまうのです。

過去も未来も選び取ることができる。

これに対して人生に対して「ワクワク」していれば、自分自身が本当に楽しいことを今ここでリアルに想像することができます。「ワクワク」が大事であるということはすでに書きましたが、これによって、過去も現在も未来も同じように存在するイマココの感覚を開くことができます。

目の前に過去、現在、未来が現れた時には私たちは何をすればよいでしょうか。答えは決まっているはずです。なぜなら、本当にポジティブな気持ちでいっぱいならば自分のしたくないことや嫌だと思うことを選ぶはずがないからです。つまり、自分自身が本当にしたいことを強く願い、ワクワクした気持ちになれば、自分の本当にしたいものを過去・現在・未来にわたってつかみ取ることができるのです。

バシャールのことばを心で感じる

バシャールがダリル・アンカを通じて発信したメッセージは、簡単に受け入れられるものではありません。学校に通っていたころを思い出してほしいのですが、左脳を使って新しい考え方を覚えようとすると、とても時間がかかります。ですが、私たちは他の形で知識を得ることを知っています。感じることです。おいしいものを食べた時、初めて自転車に乗れるようになったとき、私たちは感覚で新しい物事に触れるのです。

「ワクワクする気持ち」がバシャールとつながる鍵。

バシャールの教えは「ワクワクする気持ち」を大切にしなさいというものです。ものすごく難しいことを考える必要は全くありません。バシャールは、ワクワクを感じることを推奨しています。ワクワクを感じる方法はとても簡単で、ワクワクさせるようなもののことを考えればよいのです。

たとえば、誰にもできない仕事をして成果を上げることで尊敬されればとてもうれしいのではないでしょうか。また、そうした仕事を通じて収入が増えれば楽しいはずです。つまらない残業をしなくても他人が認められるようになれば、疲労感も減るはず。こんな都合の良い話があるわけはない、と考える人もいるかもしれません。しかし、それは過去に引きずられているだけです。

自分自身で積極的に決断すると、結果を引き寄せる。

重要なことはあなたが心の底からなりたい自分、本当にしたいことを思い描き、自分自身で積極的に決めることです。世の中のほとんどの人は何かを始める前に言い訳をしてしまいます。これは心がワクワクしていないせいで、過去のことに魂を引かれて、望ましい未来を自分の手でつかむことができていないためです。むしろ、ワクワクを感じないせいでワクワクしない結果を自分からつかみに行っているのです。

逆にワクワクの気持ちを大切にして望ましい自分の姿を決め、本当にしたいことに手を挙げるようになればどうでしょうか。このとき、ワクワクの気持ちは過去・現在・未来のすべてをあなたが決断する瞬間に並べます。あなたはこのとき、自分の望んでいる結果・世界を引き寄せて選ぶのです。

バシャールのことばによって豊かな時間を自由に生きる

バシャールのことば「ワクワクを大切にする」ことはこうして引き寄せの法則とつながります。あなたがほんとうにしたいことやなりたい自分を思い浮かべてそのために決断をしていくことで、望んだ結果を引き寄せることができるのです。

あなたが、もしも眠たい目をこすりながらしたくない仕事をし、満足できない評価を受けているのだとしたらそれはあなた自身がその結果を引き寄せてしまっているせいです。私たちはバシャールが伝えるように「ワクワク」する気持ちを大切にすることによって、人生を豊かにすることができるのです。自分が望んでいる結果を引き寄せるためには心の底から望ましい自分の姿を描いてワクワクしなければならないのです。

まとめ

私たちの人生はともすれば引き延ばされた退屈な人生になってしまいがちです。なぜなら、私たちは自分の霊的な本質を見失って、空間に縛られてしまうからです。しかし、バシャールは私たちが当然と思っていることが単なる悪癖であるということを教えてくれます。

自分が本当にしたいことをして望むような結果を手にしたいならば、いつもの生き方を忘れなければいけません。楽しくないと思うことを何となくやっていてはいけません。豊かな時間を生き、望む結果を引き寄せるためにはワクワクを感じて、自分の手で望んだ未来を引き寄せなければいけないのです。バシャールの存在について共感することができれば、その理由はおのずと理解できるはずです。