チャクラ

第1チャクラは大地とつながり生命エネルギーの源となる

人には主要なチャクラが7つありますが、第1チャクラは、現実世界を生きることに最も関与しています。つまりこの地球上で生活することに、とくに影響が大きいということです。

英語では「ルートチャクラ」、サンスクリット語では「ムーラダーラチャクラ」、そして日本語では「基底のチャクラ」と呼ばれています。その名前から、第1チャクラは「根」を表しています。

「自分に自信を持ち、地に足をつけて、この現実を生きていく」ために重要なチャクラです。今回は、この第1チャクラについて詳しくお伝えします。

大地のエネルギーとつながるためのチャクラ

第1チャクラが意味するもの。それは、基盤・生存・安全・安心・健康・成長・仕事・住まい・財産などです。表現方法を変えると、生命力・やる気・新しい始まり・肉体エネルギー・経済力・下半身・物質界とのつながり、とも言えます。どれも生きていくうえで、最優先されるものばかりですね。

大地のエネルギーとつながりにくい場合は、日々の生活に支障をきたしてしまうことがあります。チャクラというと、精神性のことばかりが思い浮かぶかもしれませんが、この第1チャクラは実生活に最も関与しているのですよ。

第1チャクラの位置や色などの特徴とは?

第1チャクラは脊椎の一番下にあり、会陰部のやや上、肛門と性器をつないだ尾てい骨の内側に位置します。7つのチャクラの中では最下部にあります。

第1チャクラを表す色は「赤」。そのシンボルは4枚の花びらを持つ蓮の花で、花の中に正方形があり、その中に下向きの三角形があるというものです。

勝負服には「赤」を選ぶ人がいるように、赤は元気・やる気・戦い・自信・リーダーシップなどのエネルギーが欲しい時に好まれます。第1チャクラは、状態が良い時は鮮やかなルビー色に輝いて、逆に滞っていると黒っぽくくすんで見えます。

第1チャクラが影響する肉体との関係

第1チャクラが、何かの原因で滞ると、大地からのエネルギーが止まり、まず「元気・意欲」がなくなってきます。それは肉体にも影響を及ぼしますが、ではどの部分なのでしょうか?

具体的には、筋肉全般・心臓・血液・骨・下半身などです。どれも、生きるため、そして行動・かつどうするための基本となる身体の部位ですね。これらが弱れば、運動不足・体力低下・働く力・衣食住を得る力などの衰えにつながるということです。

また、第1チャクラは直腸・肛門などの排泄にも関与します。排泄とは手放す事につながります。便秘は排泄がうまくいかない状態、下痢は物事を吸収せずに捨ててしまっている状態を表しているといえます。

健康な肉体を維持できるかどうかは、第1チャクラの活性度にカギがあるようですね。

第1チャクラが影響する精神との関係

第1チャクラは、生きるために「戦うか逃げるか」という究極の選択にも関与します。また、安心で安全な住まい・家族・人生設計にも影響します。

幼少期に「生きることが困難」な体験が多いと、第1チャクラの基盤が弱まりやすくなります。幼少期以降でも、結婚・出産・引っ越し・就職などで安心・安定感が得られないと、第1チャクラが弱る場合があります。

また、人間関係においても、不安・心配が尽きない、他人に頼りがち、自分に無責任などの心の状態が続くことで第1チャクラは弱ります。

「自分の力で生きていけているんだ」という実感が多いほど、第1チャクラは元気になってきますよ。想像の世界ではなくて、実社会の中での毎日が第1チャクラに関係しているのです。

第1チャクラのバランスが崩れることの影響

第1チャクラのバランスが崩れるとどうなるのでしょうか?よくチャクラが「開く・閉じる(滞る)」という表現がありますが、「開くことが良くて、閉じることが悪い」わけではありません。

チャクラは開いたり閉じたりしながら、バランスをとっているのです。それが開き過ぎ・閉じ過ぎは、バランスが崩れているといえます。

第1チャクラのバランスは、センタリングとグラウンディングがポイントです。センタリングとは「自分の中心軸をとる」こと。グラウンディングは「地に足をつけて現実を生きる」ことです。これらができているかどうかが、第1チャクラのバランスを決めるといえます。

第1チャクラが開きすぎることの影響

第1チャクラが開き過ぎると、自己中心的になりがちです。自分が生きるために利己的で図々しくなりすぎて、他人よりも優位に立とうとしたり、不安や心配からくる強欲に駆られることもありますよ。

また、物質・実質主義にもなりがちです。「世の中お金がすべて」「みえるもの・手にするものが大事」「もらえるだけもらっておこう」などの意識に浸ってしまいます。また、肉体を酷使してしまう傾向もみられます。

第1チャクラが開くことは、やる気や意欲に満ちて、現世を楽しんで生きることにつながりますが、開き過ぎは度を超します。弱肉強食で、強い者が勝ち、自分さえよければいいという意識がどんどん強くなり、それが叶わなかった時の不安を常に抱えるようになってしまいます。

第1チャクラが滞ることでの影響

第1チャクラが滞ると、生きる気力・元気・意欲が失われてきます。それは同時に不安や心配でいっぱいになるということです。うつ症状の一部はこれに当てはまるといえます。

ひとつには、生きて行くための基礎となる「住まい」「人間関係」「お金」に関して、「自分にはそれを得る資格がない」という風に落ち込んでしまいます。

また、お金に関してもいつも過剰に心配したり、人間関係では他人が信じられず、つい疑ってしまったりして、「自分は誰ともつながることができない」という思考に囚われます。

そして、自分の価値をものすごく低くみてしまう傾向もあり、自分をまったく信じられなくなります。自尊心も低く、自ら自分をダメにしていく傾向がみられます。第1チャクラが滞ると、まさしくイキイキと生きて行くのと反対の方向に向かってしまうのですね。

第1チャクラのバランスが良い場合

第1チャクラのバランスが良いと、自分というものの軸がぶれず、動じないしっかりとした生きる基盤が整います。まさしくこれが「地に足がついている」ということです。

自分に対して「大丈夫!」という自信があり、心の奥底での安心感や満足感を得ています。たとえまだわからない未来のことであっても、「自分ならなんとかなるさ」という確信があります。

ですから困難があっても、必要なものは必ず手に入るという確信があり、実際にそれを手にすることも多いのです。不安が湧いても、それが一時的なものだとわかっているのですね。

第1チャクラのバランスが良いと、物事に流されず、自ら道を切り開いていくパワーを備えます。エネルギーに溢れ、情熱的に自分の人生を歩んでいくことができますよ。

第1チャクラのバランスを整え活性化する方法

第1チャクラのバランスを整える方法はいくつかありますが、どれも肉体と精神面の成長にとても大事です。第1チャクラはルートチャクラ(基底のチャクラ)と呼ばれるように、他のすべてのチャクラバランスのための基礎となる部分です。

やはり、最も大事な概念は「グラウンディング」です。それは大地、いわゆる地球のエネルギーとつながりを意識することです。

自分の不要になったエネルギーを大地に流し、そこから新しいエネルギーを吸収し受け取りましょう。今から第1チャクラを整え活性化する方法を紹介します。

体を使う・動かすことで第1チャクラを活性化

第1チャクラの活性化には、体を動かすことはとても効果的です。特に自然の中で、大地に裸足で立って行えば、地球のエネルギーをダイレクトに受け取れます。ウォーキングや他のスポーツなど、身体活動は「生きている」ことを実感できます。

もし運動が苦手な方は、ただ自然の中にいるだけでも効果はあります。大地に立って、座って、寝てエネルギーを得られます。

また、第1チャクラには戦いや勝負のエネルギーがありますが、スポーツの中で競争・勝ち負けを楽しく感じることでも、健康的に第1チャクラを活性化できますよ。

そしてヨガのポーズもおすすめです。英雄のポーズ・三角のポーズ・鷲のポーズ等を、形を真似ることにプラスして、第1チャクラに意識を持ちながら行ってみましょう。続けることで、体と内面が変わり、第1チャクラの活性化をより感じられるかもしれません。

瞑想・呼吸法で第1チャクラを活性化

瞑想や呼吸法で第1チャクラを整えることができます。なるべくリラックスできる場所で、あわてずゆったりとできる時間を、5分以上はとれると良いですね。ただ瞑想や呼吸法と聞いてあまり身構えないようにしましょう。あまり「形どおりにやらなくては」とする必要はありません。

基本的には、肛門と性器の間の赤い第1チャクラをイメージして、ゆったりとした呼吸をすることです。尾てい骨近くに手を当てたり、下腹部を温めたりして、第1チャクラのイメージがよりクリアになると良いですよ。

考えすぎると流れが滞りますから、自分自身が空の向こうの宇宙と、そして地球とつながる1本のパイプになって、上から下にスムーズにエネルギーが流れるようなイメージが効果的でしょう。

イスに座って、また眠る前に布団の中で行うのも、それが習慣になってくるほど、自然にグラウンディングできるようになります。

ものを使うことでできる第1チャクラの活性化

第1チャクラを整えるために、アロマやパワーストーン、そして食べ物なども活用することができます。どれも難しくはなく、気軽に試せるものばかりですよ。

第1チャクラに関連する精油(アロマ)は、主に草木や根からとれるものが多いです。色は赤や茶色に近く、濃厚でどっしりとした香りが特徴ですね。シダーウッド・パチェリ・ベチバー・ミルラ・ジンジャーなどは、第1チャクラをサポートしてくれます。

第1チャクラに対応するパワーストーンは、土を思わせる茶・黒・赤などの色をしています。パワーストーンは、身に着けたりお部屋に置いたりして、常にチャクラの助けになります。ヘマタイト・ブラッドストーン・ダイガーアイ・メノウ・スモーキークォーツなどがあります。

食べ物で第1チャクラを活性化したいなら、「根」のものである根菜類、「生命」の源である肉、豆類、ですね。そしてチャクラの色から、赤い果物や野菜もそうです。食べ物からも第1チャクラがパワーアップしますよ。

まとめ

今回は、大地とつながり生命エネルギーを得る「第1チャクラ」についてお伝えしました。7つのチャクラのベースに位置する、とても重要な役割を担っている部分ですね。

あなたは地球に生まれてきたのですから、この星で生きて行くのです。それには「自分」というものを確立して、自分の足で歩いて人生を進むことになります。困難に思えることは誰しもありますが、そこを乗り越えていくときに第1チャクラのパワーが必要なのです。

困難の先には、願いを手にして、それを実現化できるあなたがいます。欲を抑えないでくださいね。生きる欲や物質欲は、心や魂を成長させるのに、とても大事な体験をさせてくれます。

「自分に自信を持ち、地に足をつけて、この現実を生きていく」ために、そして「人生を謳歌する」ために、どの場面でもきっと第1チャクラの存在があなたをサポートしてくれるでしょう。