チャクラ

第4チャクラは愛と調和のエネルギーを司り物質と魂の世界をつなぐ

第4チャクラは「ハート」を象徴しています。あなたが、自分も他人も愛し、真の愛に気付きたいと願うならば、第4チャクラの活性化はとても大事です。エゴに生きることを手放し、不安や心配で過ごすことをやめましょう。

恐れではなく、愛を体現していくために、第4チャクラに癒しのエネルギーを注ぐのです。

第4チャクラは、英語では「ハートチャクラ」、サンスクリット語では「アナーハタ」、日本語では「心臓のチャクラ」といいます。アナーハタとは「二物が衝突せずに起こす音」を表しています。

第4チャクラによって、自分自身も愛し、他人にも無条件の愛を与えることが可能になります。自分と他人という考え方が、「愛」を通じてひとつになっていくということです。

自分にも他者にも真の愛を示す第4チャクラ

第4チャクラが意味するものは、ハート(愛)、友情、思いやり、許し、シンクロニシティーです。第4チャクラで感じると、相手を自分のことのように考えられるので、相手が持つエネルギーと同調しやすいのです。そうなると言葉は無くても、高次元でのつながりの部分で相手を理解できます。

ですから、初めて会った人でも、ずっと以前から知り合いだったように打ち解けたり、惹きつけられたりすることがありますよね。それは相手のエネルギーと触れ合い同調しているからです。相手の感情が手に取るようにわかることがあるのも、同じですね。

そして、愛には与えることと受け取ることのバランスが大切です。「何かをしてくれたかわりに愛する」のではなく、愛があるのは当たり前なのです。第4チャクラは、愛はすでにいたるところに存在していることに気付かせてくれます。空気(酸素)と同じようなものですね。

第4チャクラの身体との関連性とシンボル

第4チャクラの位置は、胸の中央です。心臓のチャクラと言われるだけに、心臓、血液循環、呼吸、脳とも関連あり、生命維持にも中心的な影響を持ちます。

7つのチャクラの丁度真ん中に位置している第4チャクラは、下に3つ、上に3つ他のチャクラがあります。それは、魂の世界と物質の世界をつなぐ橋渡しの役割があるということを意味しています。

そして、第4チャクラを表すシンボルは、12枚の花びらを持つ蓮の花です。その花の中にふたつの三角形が重なっていて六角形の星を作っています。上向きの三角形は魂レベルに上昇する物質を表していて、下向きの三角形は物質界へ下降する魂を表しています。その色は緑です。

この第4チャクラがあることで、魂の世界の情報をこの地上に具現化して生きることができます。見えない世界と見える世界のバランスをとるのにも、とても重要なチャクラです。ですから、自分を動かす魂・指導者は、脳にあるのではなくこのハートにあるといわれているのですね。

第4チャクラの精神との関連性

第4チャクラは、許し、親密さ、優越感、排他主義的な考え、自己愛と関連があります。人に対して許しの思いを持てるかどうかや、また人間関係が親密になることを受け入れるか、それともそうせずに孤独のほうを選んでいくのかを第4チャクラで体験します。

また第4チャクラが滞ると、自分は正しくて他人は間違っているという思考に陥りやすいこともあります。他を認めず自分が一番だという優越感を持ち、その他を排除しようとする考え方です。それでは、本来宇宙はひとつであるという状態から、自分を遠ざけてしまいます。

さらに、世の中では、実は自分本位な愛情を「愛」と思っていたり、自分を愛せずに苦しんでいる人もいます。でもそういうつらい体験をしながら、人は学び成長していきます。そのときに「愛」に気付くように第4チャクラがとても大切な役割を果たすというわけですね。

第4チャクラのバランスが崩れることの影響

第4チャクラのバランスが崩れると、自分の中に「無価値観」が生まれます。それは、自分には「愛」を受け取る価値がないと思ってしまうということです。まず自己愛が足りなくなることは、第4チャクラのバランスを大きく崩すことにつながります。

また、胸の中央にあるチャクラですから、体の免疫機能にも影響します。バランスを崩せば、免疫は下がり、さまざまな病気にかかるリスクは高まります。呼吸循環器系や気管支、心臓の疾患、脳卒中なども起こりやすくなります。

そして、よく大きなショックを受けたり、命の危険に及ぶような事態のときに、両手で胸を抱えて丸く縮こまるような姿勢になりますよね。そういうときはおそらく、第4チャクラを自然に守ろうとしているのでしょうね。体は無意識に、最も大切なところを知っているのかもしれません。

第4チャクラが開き過ぎたときの状態

第4チャクラが開き過ぎると、周囲の人に共感しすぎてしまうかもしれません。その相手が良い気分であれば、それに共感しても辛くはないですね。でも相手が恐怖や怒りのマイナス感情であったなら、そこに同調して疲れてしまいます。

また、周囲からの過度の愛情を受け入れ過ぎてしまうことも第4チャクラのバランスを崩します。親の過保護などはその例です。その場合、自分の自尊心が育たず、真の愛がどういうものかの想像がつかなくなります。自分をどう大切にして良いかもわからなくなってしまうのですね。

そして、人からの「条件付きの愛」ばかりを受け続けると、愛というものを信じられなくなります。人の好意を無意識に疑ってしまい、逆に孤独感に包まれます。その落ち込みが激しいときは、回復するまでにかなりの時間を要することもあるでしょう。

第4チャクラが閉じ過ぎたときの状態

第4チャクラが閉じ過ぎると、他人との関わりをどんどん避けるようになる傾向があります。拒絶されることを恐れるあまり、自分の感情は抑え込み、常に人を疑ってかかるようになります。周囲の人からも、何だか近づきにくい人に思われてしまい、必然的に孤独に向かいます。

しかし根底では愛を欲しているため、他人から受ける愛をもっと求めたり、他人から頼られる存在になろうとしたりもします。自分にも他者にも信頼が持てない中で、愛を探していく状態はとても苦しいものです。

また、第4チャクラの滞りが、愛することを「演じる」ことで、自分の傷を隠そうとする場合もあります。演じる人は、脳を使って理論的に「愛」のような行動をとりますが、そこには心や魂は込められていません。それは真に誰かを愛することにはなりません。

第4チャクラのバランスが整っているときの状態

第4チャクラのバランスが整っていると、世の中のものは本来分離していなくて、大元はひとつであるという見方ができます。本人にとってはそうとしか思えないという表現が正確です。そして、自分はそのひとつの中の「一部」であるので、孤独ではなく、常につながりを感じていられます。

また、自分も他人のことも信頼と愛を通して見ることができるので、そこに比較するというものはありません。自分が嬉しいことは他人に提供したいと思い、より他人の役に立ちたいという気持ちがあります。

そして、思いやりの愛、許す愛、気付かせる愛など、すべてにおいて愛を基準にして捉えることが自然になります。「愛」であることが普通なのですね。その愛の体験を連続することで、第4チャクラは活性化され、魂はさらに成長していくのです。

第4チャクラのバランスを整え活性化する方法

第4チャクラのバランスを整える際に大切なのは、すべてを許すことです。自分の「今」をそのまま許すのです。それは「許せなければダメ」ということではありません。活性法をやる前には、いろいろな感情を、まずは「否定しない」と思っておくとやりやすいかもしれません。

今、否定的な自分であっても、それを否定しないこと。うまくやれない自分であっても否定しないことです。活性方法を行いながら、だんだんと許せる自分になっていくのですから、最初は思うようにできなくても良いのです。

体を使って第4チャクラのバランスを整える活性法

体を使って第4チャクラのバランスを整えるのにおすすめは、ヨガのポーズです。代表的なものは、コブラのポーズ・魚のポーズ・猫のポーズ等です。どのポーズも脊柱に働きかけますから、第4チャクラに意識を置いてできると良いですよ。

また、第4チャクラは心臓のチャクラですから、適度な心肺機能が備わっていると望ましいです。激しい運動まではしなくても、歩く・階段を昇るなどが日常的に行えるくらいの体力は維持したいですね。

さらに活用したいのは、腕を動かすことです。腕は第4チャクラの延長線上にあるといわれていますから、腕を自由に動かすことは第4チャクラの活性化につながります。肩や肩甲骨周りを回したり、遠く近くへ腕を伸び縮みさせるのも良いですよ。自由に楽に動かしましょう。

呼吸で第4チャクラのバランスを整える活性法

呼吸で第4チャクラのバランスを整えるには、まずシンプルに深呼吸です。腹式呼吸もですし、胸を膨らませる胸式呼吸もできるとよいでしょう。深呼吸は時々意識して行わないと、呼吸するための筋肉が弱り、吸い込む力が衰えてしまいます。

また自然の中で、新鮮な心地よい空気を十分に吸い込み、たっぷりと吐き出しましょう。そのときは、猫背にはならす、胸を開いてほんの少し顔が上を向くくらいが、息が吸いやすくなります。あえて胸を開くことだけでも、気持ちが前向きの方へスイッチが入ります。

そして呼吸の際、第4チャクラの色である緑をイメージし、森林のエネルギーが身体いっぱいに満たされるのを思い描きましょう。その息を吐きながら、自分が緑色のキラキラした光に包まれているところを想像します。第4チャクラのバランスには、心地よい呼吸はとても大事です。

ものを活用して第4チャクラのバランスを整える活性法

第4チャクラのバランスを整えるのには、パワーストーンを活用できます。緑やピンクの石が合っていることが多いです。ペリドット、ロードナイト、ローズクォーツ、エメラルド、翡翠等です。

アロマを活用するなら、ローズ、ベルガモット、パイン、ゼラニウム等、どれも明るい気分になり、ハートが解放されやすくなりますよ。抑うつの作用も期待できます。

食べ物においては、緑の多い野菜です。ブロッコリー、セロリ、ホウレンソウ、カボチャ、パセリ等です。飲み物では緑茶、ハーブティーも有効です。

そして身に着けるものでも、緑とピンクのものが第4チャクラに共鳴します。コーディネートに取り入れても、または身の回りの目につくところに置いても良いですよ。

まとめ

今回は、愛と調和のエネルギーを司り、物質と魂の世界をつなぐ第4チャクラについてお伝えしました。

第4チャクラは、魂の世界の情報を地球上でフル活用して人生を体験するのに、非常に大事な位置づけにあるのですね。そこで学ぶ無条件の愛とは、肉体を持ったからそこ学べるのかもしれません。

そしてアナーハタとは「二物が衝突せずに起こす音」という意味でしたね。二物すなわち「魂と肉体」「宇宙意識と地球での意識」です。それらが共存するために第4チャクラがバランスを保ってくれます。そこで人間として生きながら、愛、許し、思いやり、感謝等を経験し成長していけるわけです。

「愛と調和のエネルギー」「無条件の愛」というと、とても壮大なテーマに感じて、一生をかけないと学べないとか難しいと思われるかもしれません。その見方もひとつではありますが、その限りではありません。

あなたが今日誰かにした挨拶も「愛」であり、ふと見せた笑顔も「愛」です。たった今この瞬間にもあなたは愛を体現しているのです。

ですからいつか達成するのではなく、愛はすでにあなたの中にあるということを思い出してください。そしてそれをどう表すのかが今生での学びといえます。

第4チャクラを通して、今まで気づけなかった「愛」を、さらに広く、そして深く知ることになるのでしょうね。