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アダルトチルドレンが抱える問題とは?解消法や予防法はあるのか

「アダルトチルドレン」という言葉は、心理学などでも使われる言葉ですから、聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。

その語感から「大人になれない子ども」といったイメージを抱いている人もいるかもしれませんね。

しかし本当の「アダルトチルドレン」の意味はそれよりもずっと深いようです。今回はこの「アダルトチルドレン」について、一体どういうものなのか、その特徴や原因、解消法などについてまとめてみました。特に生きづらさを感じて生きている人は、参考にしてみてください。

アダルトチルドレンとはどういうものなのか?

ではまず、アダルトチルドレンがどういったものなのかをご説明していきます。前述のとおり、この言葉は心理学などでもよく使われる言葉です。そして精神科の分野でも、このアダルトチルドレンが語られることがあります。

そんなアダルトチルドレンとは、どういった存在なのでしょうか。アダルトチルドレンについて深く掘り下げる前に、まずは基礎知識からつけてみましょう。基礎的なことを知っておくことで、その問題を発見できたり、対処したりすることができるようになります。

自身がアダルトチルドレンかもと疑っている人はもちろんのこと、周囲にそういった人がいそうだと感じている人も参考にしてみてください。

子ども時代に親との関係がうまくいかなかった大人のこと

アダルトチルドレンが何かというと、子ども時代に親との関係がうまくいかずに、さまざまな不都合を抱えていた大人のことです。

とはいえ、それに当てはまる全ての人が、大人になったときに不都合を抱えているわけではありません。幼少期に親との間で何か不都合があって苦しんでいたとしても、大人になる過程で何かしらその不都合を解消できるようなことがあれば、子どもの頃の心の傷を抱えた大人にはならずにすむでしょう。

ですから、アダルトチルドレンは子どもの頃に親と良い関係が持てなかった人の中で、大人になって生きて行く上で何かしらの心のトラブルや不都合がある人のことを指します。

言葉の雰囲気から、「大人っぽい子ども」というようなイメージを抱く人もいるかもしれませんが、実はどこか子どものままで来てしまったような人のことを指すのですね。

元々はアルコール中毒者の子どもという意味だった

日本でその意味で使われることはありませんが、実は「アダルトチルドレン(adult children)」という言葉は、元々海外ではアルコール中毒者の子どもという意味で使われていました。

アルコール中毒者の子どもは、親がアルコール中毒者であるために、親との間に健康的な関係をつくることができず、大人になったときに何らかの心のトラブルを抱えてしまうことがあります。

そこから発展して、現在では「アダルトチルドレン」という言葉は、アルコール中毒者の子どもだけに限らず、あらゆる不都合を親との間に抱えて育った人のことを指すようになっています。

これは日本だけではなく、この言葉の発祥の地である海外でも同じことで、現在では「アダルトチルドレン」は、日本で言うそれと同じ捉え方がされています。

このことからもわかるとおり、子どもの頃の心の傷を抱えた大人のトラブルは日本だけのものではなく、世界的に心理学や精神科で問題として取り上げられているのです。

アダルトチルドレンは生きづらさを感じている

ではアダルトチルドレンは具体的にどんな不都合を抱えているのでしょうか。その詳細は別途詳しくご説明していきますが、彼らの共通事項として「生きづらさを感じている」ということが挙げられます。

これは後ほどご説明する、アダルトチルドレンの特徴を見ればわかることですが、彼らは生きて行く上で、さまざまな葛藤や矛盾を抱えています。

そのため、精神的に健康な人に比べると、うまく社会に順応できなかったり、一見順応しているようでも自身の中では苦しんでいたりするというようなことが起きてしまうのです。

この「生きづらさを感じている」というのが、彼ら子どもの頃の心の傷を抱えた大人の持つ不都合で、それは生活上常につきまとうため、子どもの頃の心の傷を抱えた大人の中には、精神的な病気を発症してしまうような人もいるのです。

アダルトチルドレンは病気ではなく状態のこと

ここまでの説明で、アダルトチルドレンのことを精神的な病気だと思っている人もいるかもしれません。しかしこれは病名ではありません。これは、親との関係で何らかの不都合があり、心の傷を抱えたような状態のことを指します。

心の傷を抱えたような状態というのがポイントです。そこが肝となるため、同じような家庭環境で育った人でも、心の傷を抱えていなければアダルトチルドレンの問題はないということなのです。

ちなみに子どもの頃の心の傷を抱えた大人のトラブルは、原因やその特徴がわかっているだけに、解消することも可能です。病気ではなく状態、つまりそれまで生きて来た中の思考癖や習慣のようなものですから、意識次第で変えることができるのです。

アダルトチルドレンの特徴とは?

アダルトチルドレンが、子ども時代に親との関係に苦しみ、心の傷を抱えている人のことだというのは、前述のとおりです。それでは自分や周囲の人がアダルトチルドレンかどうかを判断するには、どんな点に注目すれば良いのでしょうか。

ここからはアダルトチルドレンの特徴についてご紹介していきます。彼らの特徴は、非常に多く、人によってどんな特徴が顕著に出ているかは異なります。そのため、1つの特徴が合致したからといって、子どもの頃の心の傷を抱えた大人だと決めつけてはいけません。

その人のバックグラウンドや、いくつかの特徴を見て、総合的に判断するようにしましょう。

人に認められたくて仕方なくいつも飢えている

アダルトチルドレンの問題がある人は、常に人から認められたがっています。これは、子どもの頃に親から十分に存在を認めてもらえなかったことが起因しているでしょう。

多くの人が、他の人から認められたいという承認欲求を、大なり小なりもっています。その欲求があること自体は自然なことです。

しかし子どもの頃の心の傷を抱えた大人だという人の場合、他の人から認められたいという気持ちが強すぎて、飢えを感じるほどなのです。

たとえ認められたという風に感じても、次の瞬間には不安になっていたり、認められたことを受け止められなかったりします。ですから常に、もっともっとと求めてしまうのです。

しかし承認欲求が強すぎると、あまり周囲から認めてもらえるようなことがなくなってしまいます。そのため、常に飢えたような状態になりがちなのです。

何に対しても被害妄想的な考え方をする

アダルトチルドレンの人は、どんなことがあっても、被害妄想的な考え方をしてしまいます。その裏には、常に自分が受け入れてもらえていないという不安感があるのですが、そのために、人が自身に対して何か不利益なことをしているのだという思考パターンが出来上がっているのです。

ですからまるで自身が常に被害者であるかのような態度でいますし、そういった愚痴も自然と多くなるでしょう。

他の人から聞くと、まるで世界がその人の敵であるかのように聞こえるほど、何にでも不満を持っています。

例えば、挨拶をしたのに相手から挨拶してもらえなかったようなことがあったとき、それは挨拶が聞こえなかっただけかもしれません。しかし子どもの頃の心の傷を抱えた大人の人はそんな可能性は考えず、相手が自分を無視した!と怒ってしまうのです。

人からの期待に答えようとするが失敗する

アダルトチルドレンの人は承認欲求が強いために、人からの期待にもなるべく答えようと努力します。要求されていなかったとしても、要求されているように感じ、それが自身の責任だと思って期待に応えられるように行動しようとするのです。

しかし結局は、その妄想のような「期待」の大きさに答えることができず、うまくいかないという結果になりがちです。「期待されている」と思っている量が多すぎるためです。

ですから、ひどいときには取り組んだ内容、何もかもがうまくいかないことだってあります。

そして失敗してしまったとき、子どもの頃の心の傷を抱えた大人がどう思うのかというと、そんな自身を責めるよりは、他の人のせいにしてあれこれと言う人が多いでしょう。

自分が要求に答えようとあれこれしたくせに、失敗は人のせいというのは、他の人から見ると性格が悪いように思うかもしれませんが、そうしなければ自身を保てないのです。

完璧主義なのに完璧になれずに苦しむ

アダルトチルドレンの問題を抱えている人は、完璧主義者が非常に多いのが特徴です。これは完璧でないと受け入れてもらえないという思い込みが、そうさせているのでしょう。

完璧な自分像があり、また自分は完璧でなければいけないと思っているものの、現実はそうではないため、そのギャップに苦しみます。

私たち人間は、誰しも完璧なわけがありません。ですからそれは自然なことなのですが、アダルトチルドレンの人はそれが許せないために、フラストレーションを感じてしまうのです。

ともすれば、完璧ではない自身の失敗などを、他の人のせいにしてしまうでしょう。

また他の人にもなぜか完璧を求めがちでもあります。「こうでなければいけない」という思い込みが強いという特徴が色濃く出ている子どもの頃の心の傷を抱えた大人もいます。

愛情を理解できず人に執着・依存する

これはとても悲しいことですが、子どもの頃の心の傷を抱えた大人の問題を抱えている人は、愛情をうまく理解できません。それは幼少期に親からの愛をもらえなかったことが関係しているかもしれません。

愛情を理解できないため、人をうまく愛することができず、恋愛関係においてトラブルになってしまうことがあるのです。

正常に愛情を理解できないと、どうなるかというと相手に執着したり、依存したりしてしまいます。少しでも、相手が自身に対して愛がないのではないかと思うと、不安になり追いかけたり、相手を束縛したりという行動に出てしまうのです。

また依存がちなので、普通の人よりは相手と連絡を密にとりたがったり、会いたがったりします。会えないと不機嫌になることもあるでしょう。

人生を楽しみ遊ぶことができない

アダルトチルドレンの不都合に苦しんでいる人は、人生を心から楽しむことができません。あまりいろいろなことを気にせず、楽しめと言われても、いろいろなことが気になってしまうため、それができないのです。

ですから、いつもいつも楽しそうな人に嫉妬してしまいます。また、楽しそうに生きている人を間違いだとも思ってしまうかもしれません。

いろいろなことが気になって、苦しみに変わってしまうアダルトチルドレンの人たちは、何事も緊張してしまって楽しめないのです。

緊張とは、ドキドキするという意味の緊張ではなく、常に周囲の目を気にして心が休まらないということです。たとえ親しい人と一緒にいるときでも、そういった状態になっているため、人生を楽しむということが難しいのです。

環境の変化に順応することが苦手な傾向にある

アダルトチルドレンは、環境の変化が苦手だという人が多い傾向にあります。ただでさえ、どこでも周囲の目を気にしているのにもかかわらず、環境が変わって、周囲の人間も変わってしまうと、また対策が違ってきてしまうからです。

また今までとは違う方法で同じことをするように言われると、それにも困ってしまいます。どうすれば完璧でいられるのか、認められるのかがわからないからです。

例えば、職場で部署が変わったり、マニュアルが変わったりすると、なかなかそれに順応できずに困ってしまう人も少なくないでしょう。

これは誰にでも起こることですが、アダルトチルドレンの不都合を抱えていると、人よりは環境が変わったことにストレスを感じやすいですし、感情的な面でも混乱してしまいます。

感情が顔に出づらく表情が乏しい

アダルトチルドレンの人たちは、なぜか表情が乏しいという特徴があります。どう思っているのか、何を考えているのかわからないという印象を抱く人も少なくないでしょう。

実際に感情が薄いという人もいるのですが、実際には感情の起伏が激しくても、それをどう表現してしいかわからず、表情が乏しくなってしまうという特徴が、彼らにはあるのです。

心からいろいろなことを楽しめないということも関係しているかもしれません。また子どもの頃に、あまり感情が動くような情緒的な教育を受けていなかったのかもしれません。

またあまり感情を出しづらい環境にあったということも考えられます。

さまざまな要因から、アダルトチルドレンの人は感情を顔に出しづらくなってしまいます。本人にその自覚はないのですが、周囲から見ると、喜怒哀楽が薄かったり常に不機嫌なように見えてしまったりするかもしれません。

実際よりも自分のことを大きく評価することも

アダルトチルドレンの人は完璧主義者が多いというのは、前述のとおりです。そのことが原因で、実際の自身よりも自身のことを大きく評価してしまっていることもあります。実際、周囲から見たその人像よりも、その人自身が持っているその人像の方が、ずっと優れていたりします。

そういった自己の中での自分像と、周囲から見た自分像にギャップがあるために、周囲はもっと自分を評価するべきなのに・・・と思い悩んでしまうのです。

実際よりも自身のことを大きく評価して、幸せを感じているのならそれほど不都合はないでしょう。個人の自由だからです。しかし周囲の評価まで気にして、そのギャップに苦しむというのは、健康的とは言えません。

自尊心がなく自分がここにいてもいいと思えない

ここまでの説明で、子どもの頃の心の傷を抱えた大人とは自身に誇大妄想がある人だと感じている人もいるでしょう。自分に自信があって尊大であるように思えるのではないでしょうか。

しかし実際のところは違います。彼らには自尊心がなく、自身がここにいてもいいと安心できないという不都合があるのです。

完璧主義でうまくできないことを他の人のせいにし、また自身に対して誇大妄想のような考え方をするというのは、すべては自尊心がなく安心できないことの裏返しなのです。

ここに子どもの頃の心の傷を抱えた大人の心のトラブルが隠されています。そういったジレンマがあり、なかなかに複雑な精神構造をしているのが、彼らの特徴です。そしてそれこそが彼らが生きづらさを感じる理由でもあるのです。

周囲を喜ばせようと明るく楽しいフリをする

アダルトチルドレンは周囲からの期待に答えることに、常に集中しています。そこには周囲に喜んでもらうことで、自身を認めてほしいという気持ちがあるのです。

そのため、まるでピエロのように明るく楽しいフリをしてしまうという人も少なくありません。

たとえ楽しくなくても、内心はイライラしていたり、周囲の自身への扱いに不満を持っていたりしても、そういうピエロ型の子どもの頃の心の傷を抱えた大人だと、楽しくもないのに、常に明るく楽しいフリをします。

精神的な病気(うつなど)を発症しやすい

ここまでご説明してきたような不都合を、アダルトチルドレンの人たちは抱えています。そうした不都合が原因で、精神的な病気などを発症しやすいというのも、彼らの特徴です。

たとえば、うつ病などはその代表格です。完璧主義なのに完璧にできない、周囲の人に認めてもらえない、周囲の人たちから嫌われているような気がする・・・というような悩みがあると、どんどんそのことを気に病んで、うつうつとした気分でいるようになります。

そして、そのままそれを放置しておくと、うつ病になってしまうというわけです。

もちろんうつ病のほかにも、パニック障害や躁鬱病などの気分障害を中心として、さまざまな精神的な病気を発症してしまうこともあります。

周囲にとっては面倒な人という扱いかもしれませんが、そういった病気になるほど、本人は生きづらさを常に感じているのです。

その他にも人間関係上の複雑な問題が

ここまで思いつく限りの子どもの頃の心の傷を抱えた大人の特徴についてご説明しましたが、ここでは説明しきれないほど、彼らには共通する特徴があります。

そのほとんどは、人間関係上のトラブルです。彼らは彼らのその特徴のために、人間関係がうまくいかず、またそれを改善する術も知らないという人がほとんどです。

そのため、人間関係のトラブルを解決することができないまま、どこにいっても同じ不都合にぶつかってしまって苦しむことになります。

そういった不都合を解決するには、自分が子どもの頃の心の傷を抱えた大人という不都合があることを自覚し、具体的にどういう状況で苦労することがあるのかを知り、その不都合を解決していけるようにつとめることが重要です。

アダルトチルドレンが苦労する状況とその原因とは?

ここまでアダルトチルドレンの特徴について、どういった不都合があるのかということを含めてご説明してきました。次は、その不都合たちが、具体的にどのように生活に関わるのかを考えてみましょう。

ここからは、アダルトチルドレンの人たちが、具体的に苦労する状況や原因についてご説明していきます。これを知っているかどうかで、このトラブルを解決できるかどうかが決まるでしょう。

こうした状況で苦労をすでにしている人は、子どもの頃の心の傷を抱えた大人である可能性が高いと言えます。しっかり解決できるように、知識をつけておきましょう。

人間関係をうまく築けず仕事や恋愛で苦労する

アダルトチルドレンが、人間関係上でさまざまな不都合を抱えているというのは、前述のとおりです。これがどう生活に影響するかといいうと、仕事や恋愛において、大きく不都合なことが起きるのです。

まず仕事のことを考えてみましょう。周囲の人と仲良くできるかどうかというのは、非常に重要ではないでしょうか。仲良くとまではいかずとも、健康的な関係を築けるかどうかは大事なことです。

しかしそれができずに、職場で浮いてしまうと職場にもいづらい気分になってしまうでしょう。

そして恋愛においても、相手との距離感が掴めなかったり、過剰に依存・束縛・執着といったようなことをしてしまったりして、相手を疲れさせてしまいます。

そして相手の方が別れを選んでしまうというパターンが少なくないのです。

仕事上助けが必要な場面でも助けを求められない

アダルトチルドレンは完璧主義ですし、自分が「できない」ということを認めることに恐怖さえ感じます。

ですから仕事上で助けが必要な場面、困ったことが発生したような時でも、同僚や先輩、上司などに助けを求めることができません。

それには完璧ではない自分を知られたくない、無能だと思われたくない、プライドが許さないなど、さまざまな理由があります。

どうしても助けが必要なときは、部下や後輩などに指示をすると言う形でその仕事をやってもらおうとします。そんな状態だと、部下・後輩からも信頼を得ることができないというのは、明らかですよね。

注意をされると全否定された気になってしまう

アダルトチルドレンの人たちは、認められたいという欲求と、完璧主義だという欲求があります。ですから、他の人から注意をされることにひどい拒否感があります。

ちょっと注意をされただけでも、まるで全否定されたような気持ちになってしまうのです。つまり自身の存在を否定されたように感じてしまうということです。

こんな風だと、学生時代にも学校生活で苦労するでしょうし、特に仕事という面においては、たとえ成長のために注意をされたのだとしても、それを受け入れられず、成長する機会を逃してしまいます。

なによりそうした態度は、周囲からの信頼を失ってしまうような態度ですから、自分自身が望むような「認められたい」という欲求は満たされるどころか、本当に飢えた状態になってしまうのです。

否定的な意見を受け入れられず話し合いが困難

前述のとおり、彼らは注意をされると、なかなかそれを受け入れることができません。ですから、ただの注意をとおりこして、自身に対して否定的な意見を聞くと、それを受け入れられないのです。

たとえば職場の会議中に、自分が出した案を否定されたとしましょう。その否定は業務上必要な否定意見であったとしても、それを受け入れることができずに、ムキになって自身の案が良いものなんだということを押し通そうとします。

恋愛や友人関係においても、同じことが起きます。少し
のやっていることに否定的な意見を言われたりすると、それを受け入れることができません。そして、喧嘩になってしまって、大事な人を失う結果にだってなることがあるのです。

仕事で結果を残せないと周囲のせいにすることも

子どもの頃の心の傷を抱えた大人の特徴を思い出してみると、想像しやすいかもしれませんが、彼らは仕事で結果を出せなかったりすると、それを自身の力不足のせいだとはおもわず、周囲のせいにします。

周囲が協力してくれなかったから、周囲が自身の思うとおりに動いてくれなかったから、周囲が気が利かないからなど、いろいろなことを考えます。

本当のところは、彼らもそれが自身への言い訳でしかないことに気づいています。気づいているのですが、それを認めてしまうと自身を保てなくなるので、周囲のせいなんだと自分に対しても言い訳をするわけです。

ふと思い返してみると、そういう人が職場にいたりしないでしょうか。そういう行動をする人すべてが子どもの頃の心の傷を抱えた大人というわけではありませんが、子どもの頃の心の傷を抱えた大人だとそういう行動にでやすいのは事実です。

そうして人が離れていってしまうのですね。

好かれたいのに嫌われるような行動をしてしまう

アダルトチルドレンは、とにかく愛情や純粋な好意を理解できないという不都合を抱えています。相手に好かれたいと思っていろいろな行動をしてしまうのは、人から自分が好かれている・愛されているとは思えないからなのですね。

ですが、好かれるためにいろいろなことをする割には、周囲にあまり好かれていない自身にフラストレーションを感じます。

周囲の人からすると、その行動は過剰すぎて、逆にしんどいと感じさせてしまっているのです。

どういう風にすれば好かれるのかわからないため、人に対して過剰に親切にしたりしますが、そのぶんバックがないと、それを不公平に感じます。

そして相手からの見返りを求めてしまうので、その見返りがもらえないことに腹を立てて、そして周囲が離れていくということも珍しくないでしょう。

人への不満が多いため誰ともうまくいかないことも

アダルトチルドレンは自分に対して完璧主義である一方で、周囲に対してもそれを求めてしまうというのは、「アダルトチルドレンの特徴とは?」でご説明したとおりです。

ですから常に人に対して批判的です。あれこれと心の中でダメ出しをしていますし、実際にそれを口に出してしまうこともあります。

しかし人に対しての不満が多すぎると、自分自身もつらいのはもちろんのこと、相手にとっても良いことではありません。そのとき、自分自身が完璧にできていないことなど、全く関係なく、相手へ不満を持ちます。

そのために誰ともうまくいかず、周囲からは「常に自身には甘く、人には厳しい人」だという印象を持たれてしまうのです。

自分のキャパを超えた仕事量のものを引き受けてしまう

自分には能力があると思いやすく、そして周囲からの期待にも答えようとするアダルトチルドレンの人は、しばしば自身のキャパシティを計り間違えます。

要は自身のキャパシティ以上の仕事を引き受けてしまうのです。

それが締め切りなどがなく、のんびりと取り掛かれば良いものなら、あまりトラブルにもならないでしょう。しかし急ぎの仕事ばかりだった場合は、期日までに終わらせることができずに、周囲に迷惑をかけてしまうかもしれません。

しかしそんな失敗をしたとしても、自分の中では他の人のせいになっているので、自身のキャパオーバーだったことを認めはしません。ですから、また同じようなことを繰り返してしまいます。

できないくせに、なんでも引き受けるというようなイメージを持たれやすいでしょう。

特に近い相手には自分のイライラを隠しきれず当たる

アダルトチルドレンは人生において生きづらさを感じていて、さらに周囲からの注意や批判などを受け止めることができませんから、人によってはイライラや怒りでいっぱいな人もいます。

しかし周囲の人に嫌われるのは怖いので、そういった側面を出さないようには気をつけているでしょう。

しかし自身と近い間柄の相手には、そういった遠慮がありません。イライラや怒りを隠せず、むしろあらわにしてしまうのです。

近い間柄というと、恋人や結婚相手、家族といったところになるでしょう。特に恋人・結婚相手だった場合は、外では普通に振舞っていたのに、家に帰ったら急にキレ出した・・・なんていうのを目にする機会があるでしょう。

それどころか、怒鳴ったり暴力を振るったりすることもあり、結婚や恋愛においては、深刻なトラブルになりがちです。

愛情をうまく受け取れず恋人を試すようなことをする

子どもの頃の心の傷を抱えた大人だと、愛情を理解するのがとても難しいため、愛情をうまく受け取れないという不都合も浮上してくるでしょう。

おつきあいしている相手や結婚相手が、たとえ自分のことを深く愛してくれていたとしても、それに上手に気づくことができないのです。

そのため本人は愛情が足りていないように感じ、相手を試すようなことを繰り返してしまいます。または、どんなことをしても愛していてほしいと願うばかりに、相手を困らせるようなことをして相手の愛情を試すでしょう。

当然ですが、そんなことを繰り返していては、相手の愛情は枯渇し、せっかくもらえていた愛もどこかへ行ってしまうでしょう。しかしそんなことがあると「ほら、やっぱり愛してるなんて嘘だった」という風に思い込みます。

恋愛において束縛がひどくなり依存してしまう

ここまでも軽く触れてきていますが、アダルトチルドレンの特徴を持ち合わせていると、恋愛において相手を束縛してしまうということが非常に多いでしょう。これは見捨てられ不安からくるものです。

子どもの頃に親からの愛情をきちんともらえていないと、他の人から安定して愛されるという自信がもてないため、相手が自身の視界から消えることを恐れてしまいます。

ですから恋愛関係になった相手の行動を逐一チェックしたり、他の人とは外出させなかったり、異性と話すことを嫌がったりということになるのです。

アダルトチルドレンの人は、そういった性質があるために、付き合う相手にドライすぎる人は選びません。相手の方も束縛されてもいうことを聞いてしまう人や、依存的な人であることが多いでしょう。

同じ子どもの頃の心の傷を抱えた大人である場合もあるはずです。

そうすると、お互いに依存しあう「共依存」のような関係にもなりやすいのです。

行きすぎると暴力を振るうことも・・・

アダルトチルドレンの人は常にジレンマを抱えています。彼らが望むように行動することは、基本的には不可能です。どういったジャンルにおいても、彼らが求めるものというのは理想が高すぎるからです。

ですから思い通りにいかない、できないことに苛立ちを感じます。

それは人間関係、とくに恋愛では強く出るようで、相手が思い通りにならなかったり、なんらかの苛立ちを自分が抱えていたりすると、相手に当たってしまいます。

行きすぎると暴力を振るってしまうこともあります。DV(ドメスティック・バイオレンス)というトラブルにまで発展してしまうこともあるのです。

しかも相手の方も、前述のとおり依存的だったりするので、暴力を振るわれても簡単には逃げることができません。典型的なDV問題になってしまうというパターンです。

束縛や依存、暴力が原因で結婚生活が破綻する

恋愛面で束縛や依存、暴力などをしてしまいやすい傾向にあるアダルトチルドレンの人たち。もちろん全ての人が暴力的になったりするというわけではありません。

しかしそんな束縛が強く暴力的なアダルトチルドレンの人でも、結婚するまではもう少し優しいこともあるでしょう。

しかし一旦結婚して日常生活を一緒に営むようになると、その不都合が付き合っていた頃以上に色濃く出てきてしまいます。

その行動から、結婚生活が破綻して、離婚にまでつながってしまうようなこともあるでしょう。

モラハラやDVの加害者として、慰謝料を請求されることだってあります。ですから、そうなる前にある程度子どもの頃の心の傷を抱えた大人のトラブルを解決しておくべきなのです。

子どもがアダルトチルドレンになりやすくなる

アダルトチルドレンの子どもは、同じアダルトチルドレンになりやすくなります。これは考えてみると当たり前のことかもしれません。なぜなら子どもの頃の心の傷を抱えた大人になってしまった人は、愛され方がわからないので、愛し方もわからないからです。

うまく子どもを愛することができずに育ててしまうので、子どもの方も十分な愛情を受け取れなかったり、逆に過剰な愛情=執着を受けすぎて、情緒が不安定になったりすることがあります。

しかしもちろん、すべての子どもがそうなるというわけではありません。自身がアダルトチルドレンの問題を抱えていることを知っていれば、こうした結果も回避することができるからです。

自身の問題に自覚がある人なら、子どもへの接し方もきちんと考えることができるでしょう。

アダルトチルドレンはなぜ生まれてしまうのか?

特に人間関係において、さまざまな不都合を抱えている子どもの頃の心の傷を抱えた大人。親との関係がうまくいかなかったというのは、ここまでも触れてきた原因ですが、具体的にはどういう親がいると、この不都合が浮上してしまうのでしょうか。

子どもの頃の心の傷を抱えた大人がなぜ生まれてしまうかを知れば、自身の子どもがそうなることも防げます。ここでは、どういう親がいて、どのような幼少期を送ると、心にトラブルを抱えてしまうのかをまとめてみました。

親からの虐待・ネグレクトなどが原因となる

想像しやすいことかもしれませんが、親から虐待やネグレクト(育児放棄)をされて育っていると、大人になったときに愛情・情緒面に不都合が出てきてしまいます。

虐待やネグレクトを受けた子どもが、親からまともに愛情を注いでもらえなかったということは、誰でも想像できることでしょう。

虐待はみなさんどういうことか知っていますよね。しかしネグレクトはよく知らない人もいるかもしれません。

ネグレクトとは、子どもを放置することであって、自由にさせてあげることではありません。食事を与えなかったり、必要なものを買い与えなかったりということです。

それがトラブルになることは明らかですね。

こうした家庭で育つと、大人になった時にアダルトチルドレンという不都合を抱えてしまうわけです。

親からの愛情があっても両親の不仲が原因となることも

子どもの頃の心の傷を抱えた大人の多くが、親からまともな愛情をもらえていなかったことが原因となっています。しかし実は、きちんと両親から愛情をしっかりもらっていたとしても、この不都合が発生することもあるのです。

それは両親が不仲だった場合です。別に両親がとても仲良くなくても、大きなトラブルになることはありません。

しかし両親が不仲すぎて、毎日のように喧嘩をしたり、怒鳴りあっていたり、暴力を振るうような場面を日常的に見ていると、子どもの情緒は不安定になってしまいます。

この場合、いくらいつもは親からしっかり愛情をもらえていたとしても、その愛情の出てくるところが愛のない生活をしているためなのか、やはりうまく愛情を受け取れなくなったり、信頼することができなったりするのです。

親からの過干渉もアダルトチルドレンを生む

虐待やネグレクトといった要因が、この不都合を生んでいるというのは前述のとおりです。しかし実は親からの過干渉も、子どもの頃の心の傷を抱えた大人を生んでしまいます。

過干渉というのは、そもそも正常な愛情の状態ではありません。過剰に干渉してしまうというのは、付き合っている恋人を束縛したりするのと同じことですよね。

これが実は子どもの頃の心の傷を抱えた大人の子どもも同じ不都合を抱えやすいということにつながっています。

愛し方を知らない人は、子どもに過剰に干渉し、束縛・コントロールしようとしてしまうため、子どもの情緒がうまく育ちません。

そして周囲から見れば、正常な家庭であるように見えていたとしても、家の中には闇を抱えているという状況になってしまうのです。

親が気分屋で愛情が安定しないのも原因

気分屋すぎる親を持つのも問題です。ちょっとした気分屋なら、誰しもがそうでしょうしトラブルにはならないのですが、過剰に気分屋だと大きな不都合に発展してしまうこともあります。

なぜなら気分屋の親は、自分の気分で子どもに対する愛情が変わってしまうからです。

ですから子どもにとっては、いつ愛情がもらえるのか、いつ放置をされるのかというのがわからず、親の顔を伺ってビクビク過ごしてしまうことになります。

そもそも親が性格や精神に何か不都合があると、子どもは親の顔をうかがってしまうようになるため、大人になってからもそれを継続してしまうのです。

ですから、周囲の目を過剰に気にするという特徴が生まれてしまうわけですね。

たとえ基本的には愛されていたとしても、それに一貫性がなく、気分ですり寄ってきたり、怒り出したりなんてことがあると、成長過程でなにか不都合が発生するのは当然のことです。

親がヒステリックなタイプな場合も

普段は特に大きな不都合はなく暮らしていたとしても、親がヒステリックなタイプだと子どもの頃の心の傷を抱えた大人を生んでしまうこともあるでしょう。

ヒステリックに怒られると、そもそも子どもはなぜ怒られたのかを理解することができません。そうなると、親の顔を常に伺うようになりますし、たとえ普段は愛情を受けていたとしても、そのヒステリックな様に愛を感じることはでいないでしょう。

子どもをまともに育てようとして、ついつい過剰に厳しく怒ってしまう人もいるかもしれません。しかし「叱る」と「怒る」は違います。

もしもきちんとしつけをしたいなら、なぜ今叱っているのか、何がダメだったのか、どうしてダメなのかをきちんと冷静に教えてあげたほうが、子どもは理解しやすいのです。

親が依存症だとアダルトチルドレンになりやすい

アダルトチルドレンという言葉が、もともとはアルコール中毒患者の子どもに対して使われる言葉だったということからもわかるとおり、何らかの依存症を抱えている親の子どもはこの不都合と直面しやすいと言えます。

それはアルコールだけに限らず、薬物依存症、ギャンブル依存症、買い物依存症など、どんな依存症でも言えることです。

薬物は法に触れる行為ですが、ギャンブルや買い物は、趣味範囲ならやっても何のトラブルもありません。しかし依存症というレベルになって、1日中それに時間を費やして子どもとの時間を持てなかったり、精神的に正常ではなかったりすると、子どもの情緒に影響してしまうのは、あきらかです。

ですから親が何らかの依存症だという場合、子どもは大人になった時に不都合を抱えてしまいます。ちなみにアダルトチルドレンも依存症になりやすい傾向にあります。

恋多き親を持つとアダルトチルドレンになることも

これも親から愛情をもらっていた場合でも起こり得ることなのですが、恋多き親を持つとこの不都合に直面しがちです。

たとえば、片親に育てられて、その親の恋人が頻繁に変わるような場合は、これに当てはまるでしょう。

なぜその状況が不都合になるかというと、恋多き親は恋愛に依存していることが多いからです。相手がいなければ不安なため、いつも相手がいるような生活をしますし、相手に見捨てられそうになれば子どもを放置してでも、その愛情をつなぎとめようとします。

勘が良い人はお気づきかも知れませんが、その恋多き親も、実は子どもの頃の心の傷を抱えた大人であるというパターンは非常に多いでしょう。

こうした関係から、子どもの頃の心の傷を抱えた大人の子どももそうなりやすいというわけなのです。

つまりアダルトチルドレンは家庭環境が原因

アダルトチルドレンが生まれる原因は、ここまでご説明してきたように、親との関係性が関わるものばかりです。つまりこの問題を抱えることになるかどうかは、家庭環境に左右されているのです。

こうしてみるとわかるとおり、親がどう子どもに接するかというのは、子どもがどんな大人になるのか、どういう生き方をするようになるのかに、非常に大きな影響があります。

そのため家庭環境が乱れていると、子どもの頃の心の傷を抱えた大人に限らず、さまざまな不都合を大人になっても抱えてしまう人もいます。

しかし自分が不都合を抱えていることを、親のせいにし続けていては何も進歩はありません。それは単純な事実として知っておいて、親を責めるよりもこれからのことに目を向けられるようになるといいですね。

アダルトチルドレンの解消法はあるのか?

自分がこの問題を抱えていることに気づいたという人は、これからそれを解決したいと願っているのではないでしょうか。何かトラブルを解決・解消する方法があれば、救われますよね。

結論からいうと、アダルトチルドレンのトラブルを解消する方法はあります。完璧に不都合をなくすことはできなかったとしても、ずっと改善することはできるのです。

それは本人の意識次第な部分もありますが、きちんとケアをし、改善に向けて頑張れるのであれば、この不都合で苦しむことをぐっと減少させることができるでしょう。

対処法は自分の問題を自覚するところから始まる

子どものころの心の傷を抱えているというトラブルを解決したいのであれば、まずは自分が抱えている問題を自覚することから始めてみましょう。

とかく、こうした不都合がある人は、それと直面できないという特徴があります。それは、完璧ではない自身を認められないからかもしれません。

しかし完璧な人などいません。そんな人はいないからこそ、完璧ではない自身を認めてあげても大丈夫なのです。

むしろ、そうすることで生きづらさもかなり解消されるはずです。

生きづらさを解消したい、人との関わり方をもっと上手になりたいと思うのなら、自身が抱えている問題をしっかりと認識するようにしましょう。そうすることで、どんなアプローチで対処を行なって行けば良いかがわかるでしょう。

本人に改善する意思があるかどうかが鍵

この問題は残念ながら他人がどうこうできることではありません。協力はできますが、他人が解決してあげることはできないのです。

ですから、本人が解決する意思があるかどうかというのは、非常に重要です。

残念ながら、そんな意識がないのであれば、どうしようもありません。アダルトチルドレンに困らされているという人でも、その本人が受け入れ態勢にないなら、残念ながらトラブルを解決することはできないでしょう。

そういう場合は、そっとその相手から距離を置くのがおすすめです。

なぜならこれは本人の中に根強く存在する心の傷が原因だからです。それと向き合えるのも、解決のために努力ができるのも、本人しかいません。

もちろん、トラブル解決を本人に勧めてあげることは可能です。しかしそれを受け入れるかどうかは、本人次第ということなのです。

アダルトチルドレンに関する知識をつけよう

解決したい、改善したいと思うなら、正しい知識が必要です。まずは専門のカウンセラーの元にかようか、アダルトチルドレンに関する書籍を購入するかをして、正しい知識を身につけてください。

正しい知識が身につけば、自身が異常なわけではないとわかり、安心できるかもしれません。そして多くの人がこのトラブルで悩んでいるということもわかります。

そうして学んだ知識は、改善へとあなたを導いてくれるでしょう。

そうした書籍には、改善方法についても言及されていることがあります。できればそこまでカバーされた書籍を選ぶのがベストです。

もちろん、カウンセラーの元へ通えば、改善へと導いてくれるのでいうことはないのですが、ひとまず独学で学んでみてもいいでしょう。

改善したいなら過去を振り返り原因を追求しよう

改善を目指すなら、自分の子どもの頃がどうだったのかを思い出してみましょう。なにか家庭内でトラブルがなかったでしょうか。

自身の心の傷がどういった原因によるものなのかを知ることは、そのトラブルの解決につながります。ですから、とてもつらい思いをしてきたという人でも、まずは子どもの頃の家庭環境について思い起こしてみましょう。

どんな親がいたのか、どういう家庭で育ってきたのかがわかれば、どういうアプローチで改善を目指せばいいのかが、見えてくるのではないでしょうか。

それさえ見えてくれば、あとは改善を目指して意識改革・思考パターンの転換をするだけです。

どんなことでも、自覚する・認識する・知るということは、トラブル解決のためには非常に重要なのですね。

子どもの頃愛情不足だった事実を受け入れる

この問題を抱えている人は、誰しも子どもの頃に愛情不足だったという過去があります。自分自身に関する認識が曲がっていて、それを感じていないという人もいるかもしれませんが、よくよく思い返してみましょう。

愛情不足だったという人は、実は多いものです。それを受け入れることを怖がる必要はありません。しかし、受け入れても別に親を責める必要もないのです。

親も大変だったのだと、その事実ごと受け入れてみましょう。

親を憎んでいる人にとっては、難しいことかもしれません。しかし「受け入れる」というのは、今後改善を目指す上で必要なことですし、それができからこそ、思考パターンの転換や意識の改革ができるのです。

愛情不足だった。でもそれはそれでよかったんだ。そう思えるようになるのがポイントです。

受け入れられていない自分の感情を解放する

あなたの中には抑圧された感情があるはずです。そんな感情を持ってはいけないと思って押し込めていたり、そういう自身を認めたくなくて、押し込めていたりするのではないでしょうか。

そんな感情も全て受け入れ、気持ちを解放してあげましょう。

色々な悩みが苦悩があるからこそ、アダルトチルドレンの問題がある人は、苦しんでいます。しかしそういった感情を持ってもいいと受け入れてあげ、感情を感じ切ることで、その感情は昇華されていくのです。

アダルトチルドレンに関する問題は、その感情を解放することで、ある程度改善されることもあります。それは自分を悩ませるものが、減っていくからなのではないでしょうか。すっきりとし、「これで大丈夫だ」というような意識を持てるようになるでしょう。

完璧ではなくても人に好かれると知ること

人は完璧だから他の人から好かれるというわけではありません。むしろどこか問題を抱えているほうが、人には好かれやすいかもしれません。

今まで他人の期待に応えられるように、誰にでも親切にできるように・・・・と生きてきた人にとっては、受け入れがたい事実かもしれません。

しかし世の中の人気者に目を向けてみましょう。実は完璧な人なんていないはずです。むしろあなたの目から見ると、何でそんな人が好かれているんだろう?何であの人はわがままなのに好かれているんだろう?と疑問に思うことばかりかもしれません。

人はなぜ人に好かれるのでしょう。それはその人が他人を受け入れ、愛することができるからかもしれません。極端なことを言えば、どんなにわがままに生きていても、他人の生き方を受け入れることができるのであれば、他人からは好かれるのです。

手元にある幸せを大事にするという意識を

アダルトチルドレンだと、いつもいつも周りの目が気になっているはずです。本当に物理的にそうするかは別にして、常に周囲をキョロキョロと見渡しているような状態にはなっていないでしょうか。

しかしそんなところをどれだけキョロキョロと探しても、あなたが安心する事実はありません。なぜなら、そうすることで、あなたは自分を批判している人、自分を受け入れていない人を積極的に探しに行っているからです。

探せば見つかるのは当たり前ですよね。そして落ち込んで、苦しくなってしまいます。

あなたを安心させてくれる事実、幸せにしてくれる事実は、どこにあるのでしょう。それは実はあなたの手元にあるのです。青い鳥という童話を知っている人は、聞いたことがある話だと思うかもしれませんが、あれは真実なのです。

どこを探しても安息はありません。それはあなたの手元にあるからです。その幸せを大事にしてください。どんなに気になっても、周りを見渡してキョロキョロとする必要はないのです。

子どもの頃の自分を癒すという姿勢をとる

あなたは子どもの頃に受けた心の傷・トラウマが原因で、今苦しんでいます。親からないがしろにされたり、ひどい目にあわされたり、時には親の意図が全くわからなかったり、愛情が欲しいときにそれがもらえなかったりと、さまざまな経験をしてきたことでしょう。

それを原因として、親を責めてばかりいるとあなたに成長はありません。それが原因だったとしても、他人のせいにばかりしていては、何も発展はないからです。

それはそれとして受け止め、そんな傷ついた子どもの頃の自分を癒してあげましょう。今大人になった目線で、子どもの頃の自分を見てあげます。まるで自分の子どものように接してみてください。

愛を持って、「つらかったね」「がんばったね」と慰めてあげましょう。

そんなことをしていると、涙が出てくるかもしれませんが、それはいい傾向です。気にせず続けてみてください。

瞑想などを習慣化し気持ちを落ち着けるのも

特に感情のコントロールができず、イライラが強かったり、人への不満が強かったりする人におすすめなのが瞑想です。瞑想は頭を空っぽにしてただ存在するというだけの方法なのですが、これをすると、色々な感情が昇華されて、自身をリセットできます。

するとどうなるかというと、イライラや不満が薄く薄くなっていくのです。

瞑想を習慣化すると、どこでもそういった心が落ち着いた状態を呼び起こすことができるようになります。ですから、辛い気分になったときや、過度なイライラを感じた時には、その気持ちを呼び起こせばいいのです。

つまり瞑想を習慣化して、思考がゼロになったという状態に慣れれば、感情のコントロールが上手になるということです。

これだけでアダルトチルドレンの問題を解決できるわけではないのですが、主に感情面では心に平安がもたらされ、絶大な効果を感じるでしょう。

スピリチュアルな世界(精神世界)に触れてみる

色々なことを受け入れられず苦しんでいるなら、スピリチュアルな世界に触れてみるのもおすすめです。スピリチュアルでは精神世界が非常に重要視されるため、アダルトチルドレンという問題を抱えた人でも、色々な答えが見えてくるでしょう。

一番のメリットは、スピリチュアルでは「愛」「自愛」といったようなことが、非常に重要視されているため、スピリチュアルを理解することができれば、自然と愛することができるようになりますし、自身のことも愛してあげられるのです。

「自愛」「自分のことを愛する」というのが非常に重要なポイントで、これができないからこそ、アダルトチルドレンの人は苦しんでいると言っても過言ではないのです。

ですからスピリチュアルに抵抗がないなら、その世界に足を踏み入れてみることをおすすめします。しかしくれぐれも悪質な宗教勧誘などには引っかからないように気をつけましょう。

精神科医・カウンセラーなどに助けを求める

アダルトチルドレンという問題を抱えて、どうしようもないくらいつらいなら、精神科医やカウンセラーなどに助けを求めるのもおすすめです。心理学や精神科の分野でも「アダルトチルドレン」という言葉は使われることがあるくらいですから、彼らならそれを改善するのに協力してくれるでしょう。

特にアダルトチルドレンのトラブルが原因で、精神疾患を患ってしまったという場合は、自身でどうにかするよりは、プロに任せるようにしてください。

その状態だと、自分でこのトラブルを改善することは非常に難しいでしょう。

自分でできないことは、他人に頼ってもいいという意識が持てるきっかけにもなるでしょう。ですから他人に頼るということは、他人に頼ることに慣れる為にも必要なのかもしれません。

他のアダルトチルドレンの人たちと交流する

あまり自分がアダルトチルドレンであるということを考えすぎると、自分だけがダメな人間のように感じてしまうかもしれません。

しかしこのトラブルに悩んでいる人は、本当に数多くいます。そういった人たちに会えるような場、例えば自助グループなどへ参加してみるのはどうでしょうか。

そういった場面で同じアダルトチルドレンの問題に苦しむ人たちと交流できれば、励まし合うこともできますし、改善へのアイディアをもらえることもあるでしょう。

それ以上に孤独感を感じなくてすむというメリットもあります。人から受け入れてもらえないと、孤独感を感じやすいのですが、同じ問題を抱えた人が集まる自助グループのようなところなら、その心配はあまりないので、安心することができるでしょう。

アダルトチルドレンを生まないための方法とは?

最後にどうすればアダルトチルドレンという問題が発生しないようにできるのかということについて、考えてみましょう。

ここまでの説明を読んできた人なら、どうすればいいか、なんとなく見当はついているかもしれませんね。自分がこうしたトラブルを抱えているなら、もうできることはないと思っているかもしれませんが、自分の子どもがアダルトチルドレンになることを防ぐことはできるでしょう。

もしそうなってしまったら、改善・解消を目指すことで、トラブル解決ができますが、予防もできると安心ですね。

自分がアダルトチルドレンならまずは改善から

自分がこのトラブルを抱えているという自覚があるなら、まずは改善からしていきましょう。まだ子どもがいない人なら、たくさん時間はありますから、チャンスです。

しっかり自分と向き合い、心が穏やかに平和に、そして幸せでいられるように、さまざまな角度から改善をしていくことをおすすめします。

もちろんすでに子どもがいるという人でも、自分のトラブルをまず解決することから始めるのは非常に有効です。そうすることで、すでに子どもが愛情不足だったり情緒不安定だったりするというトラブルがある場合でも、一緒に解決していくことができるはずです。

改善の方法については、前項の「アダルトチルドレンの解消法はあるのか?」を参考にしてください。

何かに依存しているなら回復してから子どもを

もしも何かに依存している自覚があったり、すでに何らかの依存症だったりするなら、それをまずは回復させるようにしましょう。特に今子どもがいないものの、将来的に子どもを持つことを考えている人は、それまでに回復させておくことが非常に重要です。

すでに子どもがいるという人で、ひどい依存症だという人は、しっかりとした治療を受けてください。たとえしばらく子どもと離れる必要が出てきたとしても、治療を受けて依存症から抜け出すことが重要です。

そのまま子どもを育てていると、子どもにまでトラブルの影響がいってしまいます。しかし、治療のために一定期間子どもと離れていても、その後挽回することができれば、子どもの人生に大きな悪い影響を与えることはないでしょう。

心から信頼できるパートナーと巡り合うのも大事

子どもをアダルトチルドレンにしたくないなら、あなた自身が心から信頼できるパートナーと巡り会い、結婚するということも非常に重要です。

なぜかというと、相手を信頼することができなければ、あなたは常に不安につきまとわれ、アダルトチルドレンの特徴が色濃くでてしまうからです。

信頼できるパートナーに巡り会えれば、あなたも愛するとは何なのか、愛されるとは何なのかを理解することができるようになり、それをそのまま子どもにも与えてあげることができるようになります。

ですから信頼できるパートナーというのは、非常に重要なわけです。

またそれは、健康的な家庭を作るのにも一役買うことになります。健康的な家庭の中で育つ子どもは、情緒も健康的になっていくでしょう。

自分の感情に任せて子どもに怒鳴ったりしないこと

感情のコントロールが難しいアダルトチルドレンの人たちは、ついつい感情に任せて子どもを怒ってしまいがちです。怒鳴るようなことさえあるでしょう。

しかし自分の子ども時代を思い出してみると、自身も親にそうされて、傷ついたという過去があるのではないでしょうか。

あまり怒鳴りすぎると、それは子どものトラウマになってしまうこともあります。特に感情に任せて怒鳴っている場合、子どもはなぜ怒鳴られたのか理解することができません。それは後々大きな問題となるでしょう。

子どもを持つ前に、感情コントロールの仕方をしっかり手に入れておけるのが理想です。そうすれば子どもに対しても、感情に任せて怒るようなことが少なくなるはずです。

どんな状態でも子どもを愛してあげるのが重要

「こうでなければならない」「こうあるべきだ」という考え方は、自身も他人も苦しめてしまいます。自身の子どもについても、それは同じことが言えるのです。

つまり、自身の子どもに対しても「こうでなければならない」というのを押し付けてしまうと、子どもはそうじゃない自分は愛されないのだと思ってしまいます。

アダルトチルドレンを生まないようにするためには、まず、子どもが何をしても変わらない愛情があるということを教えてあげなければなりません。どんなその子であっても愛してあげましょう。

愛しながらも、しつけの一環として叱ることはできるのです。しかし叱ったあとは、愛しているということを表現できるとベストです。そうすれば、子どもは安心します。

夫婦がお互いを大事にすることは非常に大事

夫婦間の仲も非常に重要だということも、覚えておいてください。夫婦の仲が悪いと子どもは不安がります。仲が悪すぎると、トラウマにもなってしまうのです。

お互いを大事に思って、大事に扱うというのがベストです。両親のそんな姿に子どもは安心感を覚えますし、またそんな両親から生まれてきた自分は、愛されているのだという自信を持つことにもつながります。

ですから信頼できるパートナーと一緒になるということは、非常に大事なのですね。喧嘩をしても、仲直りをすることができたり、話し合いができたりするのであれば、夫婦間はどんどん仲良くなっていくでしょう。

そして、子どものことも安心させてあげることができるのです。

虐待やネグレクトのある家庭に気づいたら通報を

さて、今度は周囲の人ができる予防方法です。もしも自身の身の回りで、虐待やネグレクトの可能性に気づいたら、児童相談所などに相談してみましょう。

虐待やネグレクトのひどい家庭にいると、児童相談所に保護されることもあります。児童相談所やそういった施設で育つ子どもは、愛に飢えるようにはなるものの、やはり虐待・ネグレクトといった問題がひどい家庭で育つよりはマシなのです。

他人の家庭に干渉することに抵抗がある人もいるかもしれませんが、別にそういったしかるべき機関への通報は、匿名でもできます。相手にバレるようなこともないようにできますから、安心してください。

大きな問題になる前に、しかるべき機関に対処をお願いした方が良いケースの方が圧倒的大多数です。それは時折ニュースで見かける虐待によって亡くなる子どもたちをみても、わかるでしょう。

知らない子どもに対しても頭ごなしに怒ったりしない

知らない子どもが何かとてつもない悪いことをしていた場合、それをたしなめたり、叱ったりすることは悪いことではありません。しかし、感情的に怒るのはタブーです。

特に自身の子どもが傷つけられた!と思ったら、ついつい頭に血がのぼって怒ってしまうこともあるかもしれません。しかしよくよく事実を見てみると、子ども同士の問題だったり、自身の子どもに非があったりするなんてこともあるかもしれません。

知らない子どもであったとしても、頭ごなしに怒ったりすることは、その子どもの心の傷になってしまいます。それが直接アダルトチルドレンという問題につながることはないかもしれませんが、元々家庭内でもそういうことが多い子どもだった場合は、外の人に怒られることで、より心の傷を増幅してしまうこともあるのです。

まとめ

今回はアダルトチルドレンについて、さまざまな角度からご説明しましたが、いかがでしょうか。アダルトチルドレンがどんなもので、どういう特徴があるのかを知れば、自分自身がその問題を抱えているかどうかを判断することができるでしょう。

そしてそれを自覚することができれば、改善・解消を目指すこともできるようになります。さらに改善・解消に成功すれば、今度は次の世代がアダルトチルドレンの問題を抱えることを、予防することだってできるのです。

この問題は非常にデリケートで難しい問題ではありますが、もしも周りの親しい人にアダルトチルドレンの疑いがある人がいれば、その可能性を示唆して、一緒に改善を目指していくのもいいかもしれません。