運命・輪廻

宿命と運命の違いとは?宿命を受け入れ幸せになる方法

「宿命」そして「運命」という言葉は、よく耳にする言葉ですが、その違いを知っている・理解しているという人はどのくらいいるでしょうか。どちらも同じような意味だと思っている人も多いかもしれません。

しかしこの2つの言葉は、同じカテゴリのことについて指し示しているものの、全く別の意味を持ちます。そしてその意味の違いは、スピリチュアル的に見ればかなり大きな違いとなっているのです。

今回は宿命と運命について、それぞれの意味とその違いを探っていきましょう。

宿命と運命は似て非なるもの!その違いとは?

宿命と運命という言葉は、同じようなカテゴリ・世界観の事象について語っている言葉なので、確かに意味は少し似ています。しかし、まったく異なることを指し示しています。この2つを混同してしまうと、世界の成り立ちがよく見えてこないくらいです。

まずはそれぞれがどういう意味なのかを知り、その違いについて考えてみましょう。そうすれば、いつ「宿命」という言葉を使い、いつ「運命」という言葉を使うべきなのかがわかってくるはずです。

宿命とは生まれた時から決まっているもの

まずは宿命という言葉がどういうことを意味するのかをご説明していきます。宿命とはひとことで言えば、生まれた時から決まっているものです。生まれついた場所や国籍もそれにあたります。生まれ持った容姿などもそうですね。また家族構成なんかもそれにあたるでしょう。

つまりは生まれたときから決まっていて、変えることができないものを宿命というのです。特に1つの事象について指し示す言葉ではなく、変えられることができない生まれたときから持っているものを、総称して「宿命」といいます。

ですから、私たちが日本人であることについて「私が日本人として生まれたのは運命だ」というような言い方は、厳密には間違いということです。そこは本来なら宿命というべきなのですね。とは言え、一般的には「宿命」という言葉はそうそう使われないので、日本語的に間違いというわけではありませんが。

運命とは宿命にもたらされた人生の中で変化するもの

では運命とはどういうことを指すのでしょうか。運命も宿命に関連していますが、こちらは宿命によってもたらされた、変えられない事象がベースとなります。その宿命をもって生きて行く中で、自分自身の生き方や行動、考え方などさまざまなものの影響によって変化していくのが、運命です。

それでは運命とは普通の人生のことではないかと思うかもしれません。私たちの人生は、私たちの思考や行動によってその形を変えていくものです。ですが、そのことについて意識をしているという人はそれほどいないでしょう。

つまり、それを意識していない人にとっては、運命も決まっているもののように感じるはずです。自分の思考・行動などによってもたらされた結果であるにもかかわらず、自分の意図とは関係ないところからやってきたように感じるということですね。

これが運命の正体です。そして確かに運命も自分で決めることはできません。ただし運命のありかたを自分の普段の思考や行動次第で変えることができるということです。

つまり宿命と運命は根本的に違うものである

ここまでの説明で、宿命と運命という2つの言葉が、まったく違う事象を指しているということがわかってきたでしょうか。この2つはお互いに深く関係している言葉ではありますが、根本的にはまったく違うことを指し示しているのです。

むしろこの2つを言い分けることで、私たちの人生について、本来の私たちについて、そして世界・宇宙の本来の在り方について理解が深まっていくでしょう。前述でも少しふれたとおり、日常生活の中の会話でこの2つを言い分ける必要はありません。「宿命」という言葉は日常生活で使うには、少し堅すぎる、いわば専門用語です。

しかしスピリチュアル的な観点からこの2つについて語るときには、必ず意味をしっかり把握して使う必要があるでしょう。

具体的にどういうものが宿命なのか?

では、もっと宿命というものがどういったものなのかを探っていきましょう。「宿命は変えられない」と聞くとがっかりしてしまう人もいるかもしれません。特に今自分のおかれた状況から、苦しみの中にいる人は、「変えられない」というワードに愕然としているのではないでしょうか。

しかし宿命が変えられないということは、別に悪いことではありません。どんな宿命を持った人であっても、幸せに生きることができます。まずはその変えられない決められている宿命とは、どういうものなのかを理解して、それと向き合ってみましょう。

自分でコントロールできないのが宿命

宿命は生まれたときから決められている事象すべてを指します。つまりは、自分でコントロールすることができません。たとえば、自分が行く学校や、つきあう友達は自分である程度決めることができます。また、変えたいと思えば変えることだって可能です。

しかし生まれた家庭や、生まれた場所はコントロールはできません。生まれる前に、そういったことは決めているのではないか、コントロールしているのではないかと思う人もいるかもしれませんが、基本は自分たちで決めているわけではなく、もたらされるものです。

世界が1つで全てが自分だという観点から言えば、コントロールしているのかもしれませんが、今こうして生まれてきてこの体で生きている私たちには、どうすることもできませんよね。

宿命は文字どおり「宿る命」である

宿命とは宿る命のことです。それがどういうことかというと、物理現実として私たちそれぞれの母の胎内に宿るということを指し示してもいますし、生まれつき私たちに宿っている事象や状況のことも指し示しています。

個人個人の宿命は、私たちはこの世界に物理現実として生まれてくるその瞬間からはじまっています。つまり、母親の胎内に宿った瞬間から、宿命がスタートしているのです。

もちろんその瞬間には、はっきりとした意識も思考も存在していません。その時点では、私たちは自分の人生について何も影響を及ぼすことができません。しかし、すでに宿命は始まっています。

物理現実としての生命がその時点から始まり、そこから宿命が決まっているとすれば、物理現実としての生命が始まる前に、私たちは自分の宿命を決めてきているのかもしれません。

宿命を受け入れることで宇宙の流れに沿うことができる

さて、1つ前の項目で、私たちが物理現実として存在を始める前に、宿命を決めている可能性があることについて触れました。物理現実として存在する前、私たちがどこにいるのかというと宇宙、もしくは世界ですよね。魂としてそこに存在しています。

魂、もしくはエネルギーとして存在している中で、魂のレベルアップや、何かを経験することを目的として私たちは物理現実に誕生します。そして魂とは宇宙エネルギーのことだと考えれば、それは宇宙の流れ、この世界が望んでいることとなります。

つまり与えられた宿命を受け入れるということは、その宇宙の流れに沿うことができるということです。スピリチュアル的な観点、考え方をまだよく理解していない人は、これを読んでも一体何を言っているかわからないと思うかもしれません。

しかし宿命を受け入れて宇宙の流れに沿うことで、物理現実としての無駄な苦しみや痛みから回避することができるでしょう。自分自身が宇宙の流れに抵抗しなくなるからです。

 

変えることができない宿命との向き合い方とは?

宿命を受け入れることで宇宙の流れに沿うことができると言われても、どうしてもそれを受け入れられなくて苦しんでいる人もいるかもしれません。そういう人はどのようにして宿命と向き合い、それを受け入れることができるようになるのでしょうか。

あなたがすんなりと自分の宿命を受け入れられるように、ここではその向き合い方や捉え方をご紹介していきます。その方法がわかれば、抵抗感を感じることなく宿命を受け入れることができるようになるでしょう。

宿命は変えられなくても運命は変えられる

ここまで何度もふれてきたとおり、宿命は変えることができません。しかし運命はあなた次第でいかようにも変わります。ここに着目してください。生まれ持ったものは、生まれたあとに変えることはできません。しかしその土台がどうであれ、その後の形を作って行くのはあなたの意思や思考、生き方なのです。

ということは、どんな宿命・生まれたちを持っていたとしても、あなたの人生はあなたの思うままに創っていくことができます。

家の作り方を考えてみましょう。土台だけを作っただけでは、その家の在り方はまだ見えて来ません。田んぼや畑についてもそうですよね。土を耕して野菜や米を植える土台を作っても、まだそこにどんな種類の野菜をどのように植えるのかは見えていません。私たちの人生だって、それと同じことなのです。

運命とは宿命にしたがって創っていくもの

とは言え、運命と宿命というのは密接に関わっているものです。なぜなら私たちは一生私たちの土台となっている部分を変えることはできないからです。しかし、前述のとおり、その土台がある場所に、どのような家をつくるのか、どのような畑や田んぼ、庭園を作るのかは、あなた次第です。

もっとわかりやすく言うと、与えられた状況には従うしかありません。しかしその状況に沿って、どのように自分の人生をつくっていくのか、創造するのかは、あなたにかかっているのです。そういったイメージで、運命とは宿命にしたがって創っていくものです。

あなたが持っている土台がどんなものだったとしても、そこに家を建てることを受け入れられれば、あとは思い通りの家を作ることができます。

運命があなたの人生を変えることができる

ここまでさまざまな角度で例え話も交えながら、宿命と運命についてご説明してきましたが、つまりは宿命があなたの人生を決めているわけではなく、運命があなたの人生を決めていて、そしてその運命をコントロールすることで、人生を変えることができるというわけです。

ですから、「自分は大変な宿命を負って生まれてきてしまった・・・」と落ち込む必要はありません。そして実は宿命には善悪や良し悪しという基準はないため、本当はすべての人の宿命は平等なのです。そんなわけはないと思うかもしれませんが、実際そうなのです。

ではなぜ自分が持って生まれてきた宿命が、人よりも劣っているように思うことがあるのでしょうか。ここが運命を決める鍵になっています。

それはあなた自身が、あなたの人生を人よりも劣っているかのように創り上げてしまったからです。宿命には良いも悪いもありません。その良し悪しを判断しているのは、あなた自身です。

そしてそれを良いものだとか悪いものだとか決め付けているため、その考え方・思考・在り方がそのままあなたの人生として反映されているだけなのです。無意識であったとしても、あなたはすでに自分の運命を思ったとおりに変えているのですね。

宿命は結局ベストなものがもたらされている

宿命には良いも悪いもないと言いましたが、もっとこの世の中の成り立ちや真実、真の姿の話をするなら、宿命は結局あなたにとってベストなものがもたらされています。私たちは最良のものしか与えられていません。それがこの宇宙の真実の姿です。

どんなにあなたが「自分の宿命は劣悪だ!」と思考上で騒いだとしても、それは真実ではないのです。これは、自分の生まれた環境に不満がある人に対して、それは間違っていると言っているわけではありません。その苦しみも悲しみも、あなたが感じている感情はあなたにとっては本物です。

ですが例えそうであっても、宿命はあなたにベストなものしかもたらされていません。どんなに「そんなわけはない」とエゴ・自我が否定したとしても、あなたは自分で望んで、宿命を土台とした運命である今の状態を手にしているのです。

あなたの捉え方次第で良し悪しが決まる

スピリチュアル的な考え方や観点をまだよく理解できないという人のために、もう少し簡単に言うと、結局はすべてあなたの捉え方次第ということです。もっと何か特別な説明を自分の宿命や運命に求めていた人もいるかもしれませんが、実はただの捉え方の問題です。

しかしその捉え方次第で、本当に運命が変わって行きます。あなたがあなたには最良の宿命が与えられているのだと、宇宙・この世界・潜在意識…なんでも構いませんが、そういったものを心から信頼することで、初めて自分が本当にベストなものを与えられていたということに気づくでしょう。

「捉え方次第」なんて言われると、それはスピリチュアルレベルの話ではないと思ってしまうかもしれません。確かに「思考上の捉え方」はエゴ(自我)です。しかしその思考に振り回されることで、不足を感じているのだとすれば、その思考いかんで幸せにもなれるということですよね。

受け入れがたい宿命を受け入れる方法の具体例!

エゴ(自我)が強い人や、本当につらくて仕方ない状況にいる人は、どんなに宿命や運命の成り立ちを理解できたとしても、自分に与えられた土台を受け入れづらいと感じるかもしれません。

そこで自我レベルでも、自分の持っている宿命を受け入れやすくなるために、目に見えている現実世界での対処法をまとめてみました。

状況別にどういう風にその状況を捉え、どのように変えていけばいいかの例を挙げています。その例のとおりにする必要はありませんが、この例を見て、捉え方次第で運命を変えていけるのだということを実感してみてください。

生まれてきた家庭に不満があるとき

生まれてきた家庭・環境も宿命の1つです。それに不満を持っている人もいるでしょう。不満というレベルではなく、苦しみを感じている人もいるかもしれません。

特に幼少期に家庭環境が原因でついてしまった心の傷からは、なかなか立ち直ることができず、運命は自分で変えられるのだということに気づけないと、そのまま辛い思いを引きずって生きてしまうこともあるでしょう。

その苦しみを否定する必要はありません。ただ、そうやって苦しんできた自分を慰め、癒してあげてみてください。その間は、できるだけあなたを苦しめている環境からは距離をおくことをおすすめします。

あなたがその方が良いと望むなら、2度と近く必要もありません。ただ、あなたが生まれ持ったその家庭環境を認め、できれば愛してみましょう。そしてそこにまつわる人たちの幸せを願ってみてください。

これが「在り方」ということです。そして、あなたがそう在ることで、必ずあなたの運命が変わっていきます。気づいたら、家庭環境にまつわる過去への認識まで変わっているかもしれません。

生まれ持った性別を受け入れられないとき

生まれもった物理的な性別と、内面の性別が違うというとき、特に若い頃は精神的な苦労が絶えないでしょう。しかしこれも、宿命としての物理的な性別と、あなたがあなた自身だと感じている性別のどちらも受け入れることで、楽になります。

こちらはもう少し現実世界的な観点からアプローチをしてみましょう。たとえば、その性別の不一致によって、あなたには他の人にはない経験がもたらされるはずです。

その経験すべてに感謝してみましょう。その中には、あなたに深い傷を負わせるようなひどい経験もあるかもしれません。しかし、それさえもあなたという人間、そして魂が成長するための過程です。

そういった苦しみがあったとしても、あなたがその経験を無駄にして「自分はなんて不幸なんだろう」とふてくされてしまわない限り、あなたには常に素晴らしいものが与えられ続けます。

とてもわかりやすい例でいうと、こうした性別の不一致という事象を抱えている人でも、その問題自体には悩みを抱えてなさそうな人もいますよね。それは自分が生まれ持った宿命を、しっかりと受け止め切っているからなのでしょう。

生まれ持った容姿のせいで苦労をしているとき

生まれ持った容姿は成長過程で多少変わることがあるものの、遺伝という意味では宿命の1つだと考えられます。こちらももっと現実世界的な観点でのアプローチをしてみましょう。

あなたの周りのモテる人たちを見てみてください。できれば、顔の造形が美しい人ではなく、平均的な造形の人や、よく見たら不細工かもしれないと思うような人を眺めてみましょう。純粋に顔だけを見てみてください。

案外生まれ持った容姿よりも、その人の持つオーラや雰囲気、話し方、仕草などの方が、魅力の大部分を占めていることに気づかないでしょうか。その人自身が出すオーラや雰囲気といったところが、その人の在り方であり、その人が運命として創り出したものだということになります。

逆に元々綺麗な顔立ちでも、なぜか魅力的とは思えない人もいますよね。在り方はそのまま外見として現れてしまうのです。これがわかれば、生まれ持った容姿なんて大きな問題ではないことも見えてくるでしょう。

生まれつきの障害があって悩みがあるとき

宿命として受け入れることが難しいことの1つに、生まれつきの障害というものがあるでしょう。そういったものを生まれもって持っている人は、どうしても「なぜ自分だけ」という考え方になってしまいやすいのです。

しかしそれさえ、宇宙から与えられたベストな宿命なのです。世の中には障害がある人がたくさんいますが、その人たち全てがつらい思いをしているわけではありません。むしろそれを自分のアドバンテージ、長所として扱って、幸せに生きている人や成功している人もたくさんいます。

スピリチュアル的な観点では、障害を持っているということに良し悪しの属性はありません。ただこの私たちのいる世界に生まれてきてしまうと、それがつらい思いにつながることもあるのは確かです。

それを持ってどう生きるかは本当にあなた次第です。逆に言えば、その障害がなかったら、得られていないものも、得られないものもたくさんあります。そこに着目をしてみれば、運命を変えていくことができるはずです。

自分の子供に何か問題があるとき

自分の子供に生まれつきの問題があるという場合、これは宿命なのか運命なのか判断が難しいところです。その子供にとっては確実にそれは宿命ではありますが、あなたにとっては生まれ持ったものではないからです。場合によって宿命であるか運命なのかはわかれるかもしれません。

自分の子供に何か問題があるときというのは、その運命はその子供自身が紡いでいくものです。ではあなた自身がなんらかの影響を与えられないのかというと、それもまた違います。それはあなたの運命の一部でもあるからです。

とはいえ導く必要はありません。あなたがその子供とどう生きたいか、どう在りたいかに集中してみましょう。あなたが生まれた環境の影響で、色々な感情や思考パターンを持ったように、あなたの子供もあなたの影響を大きく受けます。

直接的に子供の運命を変えることができますが、そういう意味では間接的に子供の運命も変えることができるのです。

自分に不幸をもたらすような宿命は存在しない

自分が生まれ持った宿命のせいで、自分が不幸になったような気がしているかもしれません。しかし、ここまでも何度かふれてきたように、宿命には良し悪しはなく、良し悪しがないにもかかわらずベストなものがもたされているものでもあります。

その宿命のせいで不幸になることはありません。どんな宿命をもって生まれたとしても、それ自体を受け入れ愛せるようになるのが、理想的な形です。

しかし今その生まれ持った属性のために苦しんでいる人には、それは難しいかもしれません。そういう場合は、ただ「不幸をもたらす宿命はない」ということだけ、知識として知っておきましょう。

運命を変えていこうとする中で、きっとだんだんその意味がわかってくるでしょう。その概念に納得がいけば、あなたの人生はもっともっとすばらしいものになるでしょう。

まとめ

今回は宿命とはなにか、そして運命との違いについてスピリチュアル的な観点からご説明しましたが、なんとなくわかってきたでしょうか。

まとめると、宿命をベースとして運命を紡いでいくことで、あなたの人生が決まるということです。そして、運命はあなたの紡ぎ方次第でどんな姿にでもなります。

自分がどんな人生を送りたいのか、どんな自分で在りたいのかということに集中して、必要があるなら思考パターンや日頃の習慣、癖なども意識的に変えていってみましょう。

あなたの宿命、人生の土台がどうだったとしても、あなたの人生全体を決める要素ではありません。どんな土台があったとしても望むような人生を送れるように、運命を変えていくようにしてください。

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